またまた引伸しレンズを手に入れました。EL-NIKKOR 50mm F2.8というレンズです。発売時期は1957年(昭和32年)だそうですが、自分がDPEを始めた1973年時点でも引伸しレンズの最高峰に君臨していて、出来れば入手したかったものの、資金不足のために少し安かったFUJINON-EP 50mm F3.5を買った思い出があります。
フランジバックは45mmなので、それに合わせて以下4点を用意しました。装着してみると、繰り出し量14mmのヘリコイドチューブなので約30cmまで寄れ、無限遠もバッチリでした。
早速、例によって我が家の周辺で試写してみました。
■近景(被写体までの距離5m)
■遠景
絞り開放から周辺光量の低下もほとんどなく、周辺部までしっかり解像していますね。一段絞ったF4からはコントラストが増して、文句の付けようがない描写力となります。F16まで絞っても回折現象は感じられません。引伸ばしレンズ界の真打ちという感じですね。
ちなみに、このレンズとは違いますがニッコール千夜一夜物語に「無個性を目指した個性」と題した引伸ばしレンズの開発秘話が載っています。
引伸ばしレンズとは撮影用レンズを通して銀塩フィルムに記録した画像を忠実に印画紙に投影するのが役目なので、引伸ばしレンズは無個性こそ高性能の証ということなのですね。
とかくオールドレンズは味とか個性が強調されるので、ある意味で引伸ばしレンズはオールドレンズ遊びとは最も遠い存在なのかも知れません。



