1984年3月に発売されたホンダCBX750ホライゾンは、同年にCB700 Nighthawk Sの名前で米国でも発売されていますが、米国仕様はその名の通り700㏄に排気量が小さくなっています。背景にあったのは当時はAMC傘下だったハーレーダビッドソン社の経営危機です。
経営破綻の危機に瀕していたハーレーダビッドソン社を救済するため、米国政府は1983年に700cc以上の輸入二輪車に新たに45%もの関税を課すことを決定したのです。84年に発売されたホライゾンはちょうどこの時期に当たったため、ホンダとしてはこの特別関税を回避するために700cc(696㏄)にサイズダウンしたのでした。