昭和のオートバイとレンズを愛でる

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80年代の旧車とOMマウントのオールドレンズ

[バイク]http://om-srx.fan.coocan.jp/YAMAHA_SRX-6.html
[レンズ]http://om-srx.fan.coocan.jp/


1984年3月に発売されたホンダCBX750ホライゾンは、同年にCB700 Nighthawk Sの名前で米国でも発売されていますが、米国仕様はその名の通り700㏄に排気量が小さくなっています。背景にあったのは当時はAMC傘下だったハーレーダビッドソン社の経営危機です。
経営破綻の危機に瀕していたハーレーダビッドソン社を救済するため、米国政府は1983年に700cc以上の輸入二輪車に新たに45%もの関税を課すことを決定したのです。84年に発売されたホライゾンはちょうどこの時期に当たったため、ホンダとしてはこの特別関税を回避するために700cc(696㏄)にサイズダウンしたのでした。
レーサーレプリカブームの真っ只中にあった日本でCBX750ホライゾンがまったく売れなかった一方、米国ではこのCB700 Nighthawk Sはかなり売れたようで、今でもこのバイクのパーツがeBayにたくさん出品されています。
国内仕様のCBX750ホライゾンは発売当初からまったく売れませんでしたが、発売から4年後の1988年春にCBX750ホライゾンが750㏄クラスの月間販売台数ランキングのトップに突然登場しました。すぐに翌月にはランク外になり、当時は「ホライゾンの怪」と言われましたが、どうやら白バイ(CBX750P)と限定解除の検定車両に採用されたためのようです。
時代に翻弄されたCBX750ホライゾンは、もともと販売台数が少なかった上に発売から既に40年もの歳月が流れ、このバイクに乗り始めて18年目になりますが、今まで一度も同じバイクに出会ったことがありません。