東京都知事 小池百合子様

 

拝啓 新緑の候、日々ご多忙にお過ごしのことと存じます。五年前にこちらから米国と北朝鮮の件につきご連絡申し上げました二瓶正信という者です。当時は小池都知事が希望の党を立ち上げられて今にも日本の総理になられるのではないかと誰もが確信していたと思います。ところが記者の質問一つで状況は一変してしまいました。あの時程、マスコミの視聴率を煽る無責任な力、それに靡く一般市民の愚鈍さを痛感したことはありません。

 

さて、この度はウクライナの、この世界の危機に際して、当時とは比較にならない程に心を痛めております。そこで、今回は岸田総理、バイデン大統領、TBS(報道特集)へと手紙を送りました。そして今週中5月12日までには、国連のグテーレス事務総長へも連絡を取るところです。

 

当時のトランプ大統領、そして今回のバイデン大統領が、決して私の意に沿うものではないにしても、私の意見に直ぐに対応したことは承知の事実です。ここで最も大切なことは、膝を詰めて話し合い、少なくとも私の意見を叩き台にして戦略を練るべき価値のあるものでした。それは戦争を無くす、世界平和に繋がるこの上ない重要な課題なのです。そして日本政府がここで動いてくれさえすれば、当然今の状況に大きなインパクトを与えたことでしょう。

 

私は政治についての専門家(資格取得者)ではありませんが、以前米国で企画力の斬新さにおいて、全米の栄誉あるプロフェッショナルとして目録に名を連ねたことがあります。情報、知識を持っている人は沢山いますが、ここでは発想力こそが肝心ではないかと思われます。着眼点こそ見出せれば、そこから心有る人達の意見を取り入れて政策に肉付けをして行けば良いと思います。また私の意見に100%賛成である必要はなく、ここで何よりも明記すべきはアメリカが即、私の提案に反応したということです。

 

この度は再度ご相談に上がった訳ですが、出来ますればグテーレス事務総長への私の手紙をお読み頂き、ご賛同頂けましたら是非とも、推薦状を小池都知事からお送りして頂けないでしょうか。これを機にウクライナ・ロシア、そして世界中に「平和の夜明け」が[THE DAWN OF PEACE]訪れることをお祈り申し上げます。

                                                                                                    敬具

 

                     2022年 5月 13日  二瓶正信

 

 

 

 後記

 

何故人々は、お金儲け(ビジネス)の為なら、自分達の勢力を拡大する為なら、人を騙してでも又殺害してでも、自然環境を破壊し、他の生物(動物)の命・人権を尊重しない様な人達と(私達は)関係を持つのでしょう。この人達、またその追随者こそが、諸悪の根源なのです。(Money/Greed/Ignorance of Gods Truth is the root of all evil.)

 

30年程前に専制的な社会/共産主義国家が行き詰まった時期には、民主的な資本主義国家が世界を席巻することも可能であったのです。この時こそが、世界平和を築くことが出来る最高の、千載一遇のチャンスだったのです。

 博愛心の無い専制国家が自由で民主的な国家に変わらない限りは、完全にそれらの国々とのビジネスを断つべきだったのです。

 

しかし、私達はビジネスを猶も拡大する為に、積極的そして間接的に彼等をサポートし続けることになりました。その結果、中国等は途方もない富を得て他を凌ぐ程の高技術で裕福な国へと生まれ変わったのです。更には益々と軍備の増強を図り、とんでもない強力なモンスターとなり、今では世界中の人々が、彼等の脅威に怯えている始末です。[気違いに刃物]と言いますが、正に[金正恩に核・習近平、プーチンに核とお金]という事です。

 

アメリカ共和党政権で軍需産業と関係を持つ戦争好きブッシュ大統領(親子)から、民主党のオバマ政権に変わって、中国・ロシア・北朝鮮の政策を野放しにしたまま何も対策を打たず、そして何を仕出かすのか分からない共和党のトランプ大統領と強硬派のボルトン大統領補佐官の下で、北朝鮮が五年前に対峙した時には、いつ戦争が勃発してもわからない様相を呈していました。結果は見ての通りで何も進展しないままに、最終的に北朝鮮は米国の東海岸にも到達する大陸間弾道ミサイルをも開発してしまいました。

 

当時、私がトランプ大統領へ手紙を送り、先ず金正恩氏と直接会って話し、北朝鮮の民主化を実現させて同盟を結び、それには金正恩氏が天皇・王として退くという内容を提案したのですが、それは飽くまでも北朝鮮・金正恩氏がギリギリまで追い詰められている想定の下での提案であったのです。そこで日本政府に仲裁の役割を担ってほしかったのです。十分な米国からの圧力がないままに大袈裟な会談を開いても全く無意味なものに終わってしまいました。日米で最初の段階から十分な打ち合わせをしていれば、私の提案の実現、そしてまた拉致被害者の日本への帰国も夢ではなかったのです。……勿論今後とも北朝鮮の非核化が達成されれば、それが一番ですが

 

現段階では非常に厳しい状況にあり、金正恩氏にとっては、核保有こそが彼の全てであり決して諦めはしないでしょう。それに彼が天皇・王になったとしても人民による革命が起こる可能性が在るわけです。そこで、唯一考えられる、又残された解決法は金正恩氏個人が自身の身を守る為に核武装し、出来れば一代限りの王として政権を譲り、北朝鮮の民主化を推し進めることです。そして彼自身もビジネスをすることが出来ます。一番のメリットは市民から真の信望の獲得、彼の健康問題でのストレスからの解放、そしてアメリカの後押しで国が潤い、皆が自由で幸せになることです。

 

ここで最も重要な事は、どの様な形でも金正恩氏を国の運営から遠ざけ(或いは彼自身が目覚めて変わり北朝鮮にクリーンな民主国家を樹立することです。そして決してアメリカからの押し付けではなく、金正恩氏の考え、意志でこの北朝鮮の民主化を国民に発表することです。形、役柄が人格を造ると言います。王の意味は「道徳を以て天下を率いる者」とあります。金正恩氏も本当の意味で国民から信望を集める王になるかもしれません。

 

上記の趣旨をバイデン大統領自らが、直接、金正恩氏に会って秘密裏に伝え説得することです。とにかく、この様な世界平和に繋がる重要な案件においては丁寧に完璧なシナリオを創り、臨むべきです。         2022年 5月 16日 二瓶正信