コンセプト


①液晶画面も保護できるものとすること。
②ジャケット装着時の液晶画面の視認性が良い事。
③ジャケットを装着時にもすべての操作が可能である事。
④ジャケットを装着したまま電池・ピクチャーカードの交換やコネクターの使用が可能である事。
⑤価格を抑えること。


これらのコンセプトを念頭に置き、製作会社と試行錯誤しながら試作品を作っていきました


まず、いくつかの材質や厚みの物を試し、素材を検討した結果、対候性、視認性、耐久性に優れ、音も通す、手触り感にも優れたPVC塩化ビニールの0.4mmに決定しました


試作品①
μ1030SW,μTOUGH-8000をお手本として三方をマジックテープで留める方式で試作品を作成


試作品②
装着のし易さを考え、マジックテープで留める部分を二方に変更
それぞれの角は二重になるようにベロを付ける
一方の角の部分は耐ショック性を考慮し、二重のままで高周波処理にて接着する


試作品③
マジックテープを目立たなくする為、白→黒に変更し幅も変更する


試作品④
丸ダイヤル切り込み部分の操作性を上げる為、2ミリ右側部分を開ける
更に右側部分の淵にラウンドを付け、ストラップ上下のマジックテープの幅を変更する


試作品⑤
汎用性を拡大し、操作性を向上させる為、丸ダイヤル切り開き部分を上方へも2ミリ拡大


試作品⑥
ビデオ撮影時等におけるビニールの透音性については確認済みだったが、あえてμTOUGH-8000等のマイク部分と合致する位置に穴を開ける


これは視覚的な安心からの部分も大きいが、多少の集音レベルの向上にも恩恵があるものと思われる
但し、μ770,μ850,μ790,μ795のマイク部分と合致する位置にはデザインとの兼ね合いで穴は開けない事にした


試作品⑦
切り開き部分の辺に強度を持たせる為、全体の辺にステッチを加える


試作品⑧
デザインと機能の融和性から見て細かい部分の修正を行う
特に操作によりひっかり易い部分をラウンド処理する



そして出来上がった最終試作品より金型を作成する


プレス過程を経て出来上がった製品を一つ一つチェックし、バリなどを手作業で取っていく


ホールド性の向上とデザイン的な見地からマジックテープの貼り付け位置を変更


マジックテープを強力両面テープにて本体に貼っていく



こうしてやっと製品として満足できるものが完成しました