前年のチャンピオンカーニバル直後の「インターチャンピオン・シリーズ」の好評を受けてのシリーズです。翌年は「グランド・チャンピオン・カーニバル」となりシングル総当たり戦がなくなりました。対戦カードによっては消化試合が発生するからというのを言ってたと思いますが、それは参加メンバーを厳選すれば済むんじゃなかろうかと思っていた少年でした。

さてこのシリーズ、福岡の翌日の大分でハンセン・ブロディが日本初結成です。ノーTVです。でも最近、ネットでこの試合の観客撮りのDVDが出回ってます。

4月20日愛知県体育館。毎回集客に苦労する場所ですが7,200人の大健闘です。ここで馬場・鶴田のインタータッグに挑戦するのが超獣コンビ、ハンセン・ブロディです。セミではファンクス対レイス・デビアスなんて渋いカード。これがいい試合だった印象です。その前が天龍対スヌーカ。天龍はまだ勝てません。

翌21日大阪府立(旧)。ここも8,300人と全日ファンからすると信じられない観客数です。メインのインター戦、ドリー対ブロディでブロディがタイトルを奪還して鶴田へと続く礎を作ります。さすが佐藤昭雄。セミでは馬場・鶴田対ハンセン・レイスなんて夢のカードです。前日に超獣コンビに実質的に惨敗しているのでここは両リンでごまかします。

そして最終戦22日東京体育館。2月の10,500人には届きませんでした10,200人です。

馬場対ハンセンのPWF戦。鶴田対レイスのUN戦。ファンクス対ブロディ・スヌーカの最強タッグのリマッチ。どれもいい試合でした。

馬場対ハンセンはこの2戦目から試合時間が短くなっていきます。10分超えの試合はなかなかこの対戦ではみられなくなっていきます。

鶴田対レイスはこのシリーズ、UN2連戦で初戦は広島での対決はノーTVですがこの試合は大流血戦となりますがいい試合です。この年の夏以降の抗争の序章になりました。

そしてファンクス対ブロディ・スヌーカ。超獣コンビをスムーズにするための仲間割れかと思われましたが、実際はスヌーカのWWFへの転出に伴うコンビ解消だったようです。リング上でのストーリーを絡めるなんて、さすが佐藤昭雄です。

以後10年にわたりチャンピオンカーニバルはシングルの総当たり戦は行われませんが、ところどころその名残を残したいとのことで日本人同士のシングル対決が何気に実現することになります。