豪華なシリーズです。月刊プロレスには「日本シリーズ」の新日本対「オールスター戦」の全日本と揶揄され、勝負の新日本と祭りの全日本とも言われました。

せっかく全日本が最強タッグの優勝戦以外で東京の大会場を使うことが珍しかったのに、その前日に新日本が割り込んで国際との全面対抗戦なるものをぶつけてきました。

その前からいろいろ噂は流れました。まず全日本の10周年ということでNWA世界王者の参戦は確定的なことでしたが当時の王者が新日系のダスティ・ローデスで「王者であれば全日参戦は当然」とする全日本と「初のNWA世界王者の参戦」と謳う新日本。当のローデスは「猪木以外の団体には出ない」とかってコメントが出たりしました。

結局、9月17日にその後のプロレス界の象徴となるリック・フレアーが新チャンピオンになり全日本参戦となり、天龍・テリー・鶴田を退けて防衛を果たしました。

またアレックス・スミルノフが全日・新日両団体との二重契約で両方のポスターに掲載されましたが、これも全日参戦なりました。多分、この時のゴタゴタがスミルノフが以後の全日本でかませ犬扱いされる一因になったんじゃないかと思います。

他にあのハルク・ホーガンの全日参戦が決定しました。ブロディ・ホーガン組なんていうタッグが蔵前のメインになるんじゃないかと岩手たりしましたが、いまいちピンとこないタッグでした。まぁそのホーガンが新日と全日両天秤にかけてテリーが激怒したという話が伝わってますね。