子どもの頃に仏教伝来の年号を暗記したものだが、その時以来「仏教」という単語は538年から日本に存在しているとばかり思っていた。が、どうもそうではないらしい。ずっとあとの明治維新期に宗教の自由が認められるようになって、キリスト教と並ぶ東洋の宗教として仏教と命名されたらしい。それまでは、仏法とか仏道と呼ばれていたそうだ。仏道について言うと、神道と仏道と並べればなるほどなと思う。一方、仏法の法という言葉は、どこか体系だった論理的世界を連想させて、他の宗教のような絶対神とそれに対峙する人間存在の不完全さ、だからこそ絶対神を仰ぎ信じる姿勢、といった世界とは全く異質なものを感じさせる。そもそも他の宗教と同列に位置するように思い込んでいたが、江戸時代までの人々は、そのような捉え方をしていなかったのではないかとも思えてくる。山奥に潜み厳しい修行を続ける僧侶たち。日常生活と距離を置き、研究に没頭する頭脳集団、哲学研究集団のように映っていたのではないかとも思えてくる。東洋流の大学と言えるのかもしれない。その研究が人々を精神的安寧に導くものだから、やがて人々から敬われ大切にされて、宗教的な存在と似た位置づけにおさまってきたのかもしれない。
我々は、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教と同列に位置づけるように教わってきたから、なかなか想像しにくい。間違っているかもしれないが、そもそも仏教は他の宗教とは次元の異なるものと思う。
我々は、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教と同列に位置づけるように教わってきたから、なかなか想像しにくい。間違っているかもしれないが、そもそも仏教は他の宗教とは次元の異なるものと思う。