E-510

 

 

 

「オリンパスE-システム」は第二章へと歩を進めます!

 

 オリンパスは2003年に「E-1」でデジタル一眼レフカメラ市場に参入しました。(様々な事情)により、一時的にカメラメーカーの主戦場である一眼レフカメラ市場から撤退していたオリンパス。その市場復帰は例えるならば、88年にスズキがシュワンツ・RGV-ガンマの組み合わせでGPに復帰し、開幕の日本GPでゼッケン1のガードナーをいきなり撃墜し優勝してしまった衝撃に似ています。

 今回の【カメラ図鑑】はそのオリンパスデジタル一眼の第二世代の機種、2007年6月発売の【E-510】をご紹介いたします。

 

 

 価格は11万円。ほぼ同時期に発売された姉妹機のE-410は9万円ほど。この2台で入門~中級機という位置づけだったと思います。特徴としては、デジタル一眼のなかでも小型で軽量、気軽に持ちだして撮影できるというコンセプトを持っています。上位機種であるE-510の方にはボディー内手振れ補正機能がついている、各種ボタン・ダイヤルが多い、設定が豊富などの優位性があります。

 

 

 内蔵ストロボはポップアップ式。

 基本的な十字ボタンと各種割り当てボタン。【FN】ボタンは好きな機能を割り当ててつかうことができるもので、E-410にはついていません。これがあると便利ですよね。

 また、このあたりのカメラからライブビュー撮影を強調し始めたように思います。現在の機種と比べるとかなり見劣りしますし、ピントの確認もしずらいですが、液晶もなかなかきれいになってきています。

 軍艦部。グリップもあってしっかりホールドでき、操作もしやすいです。露出補正ボタンもシャッターのすぐ下にあります。

 SSWFと書いてあるのはオリンパスEシステムが誇るダストリダクション機能(Super Sonic Wave Filter)のことで、カメラの電源を切った際にブルブルっと振動が起こってセンサー上のほこりやダストを除去するものです。レンズ交換式のデジカメでオリンパスはほこりの問題にかなり気を使っています。

 有効画素数1000万画素のLive MOSセンサー。実は2005年にE-500という機種がありまして、E-510の年の離れた兄機なのですが、兄機までのオリンパス一眼にはコダック製のCCDが搭載されています。これがいわゆる【コダックブルー】機といって、とくに空の色がコダックのフィルムのように美しく映るという人がいます。(いまでも中古価格が若干高いです)

 E-510からは第二世代ということで変更されているのですね。

 メモリーはコンパクトフラッシュとXDピクチャーカード。このころのメモリーはまだまだ値段も高く、容量も物足りなかったです。

 電源は専用のリチウムイオン電池BLM-1

 ハイグレードレンズの12-60mmF2.8-4SWDを装着した様子です。小柄なE-510ではすこしバランスが悪いですね。オートフォーカスも爆速というほどではありません。しかし、フォーサーズユーザーの皆さんから好評のこのレンズはやはり外せません。5倍ズームなのに画質がキレッキレのシャープさでプロが使っているレンズのようです。マイクロフォーサーズに移行した現在でもこのレンズは価値ありです。

 

 

 

 

  なお、この機種から、【オリンパス伝統】のイメージキャラクターとして女優の宮崎あおいさんが起用されています。「一人の女性が新製品のデジタル一眼レフカメラとともに(発見の旅)にでて、写真を撮ることを通じて、新しい喜びや感動を発見する」というテーマを設定されてしまい、あおいさんはテレビCMなどで旅する女性ということで全国を行脚することになります(2020年現在まで、すでに13年の行脚が続いております)。露を払いつ!草を枕とし、彼女の旅はこれからも続きます。

 思えばこのカメラが出たころが、カメラ市場が盛り上がっていて、一眼レフもよく売れていたころだったような気がします。携帯電話にもカメラが付いていましたが、まだまだ実用に耐えることができないような水準でしたので、本格的なカメラを買う意義がいまよりも絶対的でした。スマートフォンの普及によって、この牙城が切り崩れ、カメラの世界販売台数は数分の一に落ち込むことになります。オリンパスのカメラ事業もなかなか厳しい話が出ているようですが、どうか、細く長くというしぶとさでこれからも続けて行ってほしいものです。

 

 一人でも多くのオリンパスファンが増えてくれることを祈って、オリンパス社とは全く関係ありませんが、これからも当ブログはオリンパスを応援してゆきます!

 

 

 

 

主な仕様

 

 

型式 レンズ交換式ライブビューデジタル一眼レフカメラ

記憶媒体 CFカード(TypeⅠ・Ⅱ)、xD-ピクチャーカード

レンズマウント フォーサーズマウント

有効画素数 1000万画素

映像素子 4/3型Live MOSセンサー

ファインダー アイレベル一眼レフ方式

視野率/倍率 約95%/約0.92倍

ライブビュー Live MOSセンサー

手振れ補正 内蔵式(撮像センサーシフト式手ぶれ補正)

背面液晶 ハイパークリスタル液晶(半透過型TFTカラー液晶)2.5型

フォーカス TTL位相差検出方式 (S-AF)/(C-AF)/(MF)/S-AF+MF/C-AF+MF

測光方式 49分割デジタルESP測光、中央部重点平均測光、 スポット測光、スポット測光 ハイライト/シャドーコントロール

 

露出制御方式 49分割デジタルESP測光、中央部重点平均測光、 スポット測光、スポット測光 ハイライト/シャドーコントロール

感度 (ISO100~1600)

露出補正範囲 ±5EV(1/3、1/2、1EVステップ選択可能)

仕上がりモード VIVID、NATURAL、FLAT、モノトーン

シャッター 電子制御フォーカルプレーン式

速度 :60~1/4000秒(バルブ:最長8分)

連続撮影速度 約3コマ/秒

電源 リチウムイオン電池BLM-1

大きさ 136×91.5×68mm(幅×高さ×奥行き)

重さ 約470g(ボディーのみ)

使用可能温度 0~40℃(動作時)