MINnD2050は、フランスの国家プロジェクトであり、BIMを活用して持続可能なインフラと地域開発を促進することを目的としています。

このプロジェクトは、2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにするというフランスの目標を達成するために重要な役割を果たすことが期待されています。

以前にも、このMINnD2050の紹介をしましたが、2024年1月1日から国家プロジェクトとして2025年1月1日からスタートする準備組織が立ち上げられ、現在の準備の状況を紹介します。

MINnD2050の準備段階では、以下の5つの主要な活動分野に焦点を当てています。
1 カーボンとライフサイクル評価 (ACV):インフラのライフサイクル全体における炭素排出量を測定し、削減する方法を開発します。
2 標準化:インフラプロジェクトで使用されるデータとモデルの標準化に取り組みます。ISO規格や欧州規格の制定を目指しています。
3 地域デジタルツイン:地域全体の3Dモデルを作成し、それを使用してインフラプロジェクトを計画し、シミュレートおよび管理をします。建築物や土木構造物のBIMモデルをGISTと連携しさせてデジタルツインのプラットフォームに登録していくことが計画されています。
4 使用の習得:ユーザーがMINnDが開発する新しい技術を学び、使用できるように支援します。
5 運用と保守:インフラが効率的に運用および保守されるようにします。また、防災や緊急時における対応を迅速で円滑にします。

MINnD2050は、現在、上記の課題に対応した5つのワーキンググループ (WG) を通じて活動しています。これらのWGは、定期的に会合し、プロジェクトの進捗状況を確認し、今後の活動を計画しています。


その他の情報
MINnD2050に関する詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。