ISO19650シリーズは、建築物及び土木構造物のアセット・マネジメントの手段として、調査設計から用途廃止までの全段階で共通のCDEにデータを格納することを求めています。

 

格納するデータは、アセット・マネジメントに必要な、3DーBIMだけではなく2DーCADや非グラフィック系の資材諸元や契約、見積もりなども対象としています。

 

そのため、ISO19650 シリーズ対応のCDEは、アセットマネジメント主体が指定する、以下のものに対応する必要があります。

  1. BIMについてはIFCとCOBie及びLoD適用基準

  2. 資材諸元はCOBie

  3. 契約、見積りその他データ

以前に書きましたが、IFCにはISO規格に対応した英国のUniclassや米国のOmniclassなどがあり、Lod適用基準にはAIA BIMフォーラムの基準などがあります。

 

観点を変えてみると、ISO規格だけでは現場に適用できないと言えます。

また、このことは、各国固有の事情に対応できるようになっているとも言えるのです。勿論、自助努力を前提としてですが。

 

この各国固有事情への適応性がISO19650 シリーズの急速な適用拡大の推進要因になっているように思います。