3月11日にJICA主催の「フィリピン国 ODA事業(土木・建築工事)におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進にかかる情報収集・確認調査」の報告セミナーがWEBINAR方式で開催されました。その報告の中で、フィリピン国の運輸省(DOTr)がマニラの鉄道案件2件でISO19650 -1と-2の適用を義務付けたとのことでした。
DOTrは、アジア開発銀行(ADB)の資金で制作したBIMマニュアルに義務付けがなされていたようです。
BIMマニュアルを確認したところ、以下の適用が求められていました。
-
Uniclass2015(ISO12006-2:2015対応)
-
PAS1192-5:2015(情報セキュリティ)
-
COBie 2.4
-
AIA E203-2013
-
AIA BIM Forum LoD Specification 2015
最後のLoDについては、 以下のように竣工モデルでは500が求められています。
LoD |
D/B分離 |
D&B |
100(概念) |
概略検討成果 |
概略検討成果 |
200(概略設計) |
詳細設計 |
予備設計 |
300/350(詳細設計) |
実施設計 |
|
400/450(製作/組立) |
実施設計 |
|
500(竣工) |
竣工モデル |
竣工モデル |
また、COBie2.4が求められていることは、英国などの現場で行われている状況から当然の要求です。
ISO19650 -5:2020のベースになっているPAS1192-5:2015を適用することになっているので、今後はISO19650 -5の適用が義務付けられるものと考えられます。
CDEは、Uniclass とCobieで縛られるので、日本企業は大変苦労されるだろうと思います。