ソムタムパーティの社会学的考察 | 働くクンメーの事件簿 in バンコク

働くクンメーの事件簿 in バンコク

バンコクで働くクンメー(お母さん)
住み込みのナニーとの日常をつづります。

 うちのナニーとお隣さんのナニー、そしてそのまたお隣のお手伝いさんの3人が「ソムタムパーティー」なるランチ会を開いていることを先日ここに書いたのだけれど、この会には、どうやら大変興味深い力関係があるようだ。

 

そもそも彼らの関係は、一義的には彼らの雇用主の関係が反映されている感がある。

 

私の住むフロアの4部屋のうちA~Cの3つは私の部屋のオーナーの親族が所有していて、

 

住人は

 

A:オーナーの妹

B:オーナーの次女の3人家族

C:わたしたち

 

という感じなのだが、

 

これはすなわち、

 

A>B (叔母と姪の関係のため)

B>C (大家さんの娘さんのため)

よって、

A>C

 

となる。

 

この関係は、A~Cに雇われている人たちの関係にも表出するようなところがあり、

 

Aのお手伝いさん > Bのナニー > Cのナニー

 

みたいになっており、

A~Cのみんなで出かける時があったのだが、

うちのナニーは、Aのお手伝いさんやBのナニーから色々と指示を出されている感があった。

 

 

 

ところが、どすこい!!

 

ソムタムパーティーでは、うちのナニーがリーダーシップを発揮し、リスペクトされている感じがある。

 

というのも、彼女は英語が話せるので、これまで欧米系の家族のために働いてきた。

そのため、他の2人よりも明らかな好待遇を受けてきたのだ。

 

例えば、バンコクに住む欧米系の人たちが集まるFacebookグループを見ると、

住み込みのナニーに対する待遇基準は

 

月:2万バーツ以上

部屋:エアコン付きの部屋

 

が相場だ。

 

これに対し、タイ人家庭では

月:1万5000バーツ~

部屋:メイド部屋

 

 

ソムタムパーティのメンバーの給料は聞いたことはないが、部屋に関しては、 

Aのお手伝いさんとBのナニーは「メイド部屋」としてマンションの一室ごとに外付けされている

とても小さな場所で寝起きしている。

これに対し、うちのナニーは普通の部屋を一人で使っている。

 

そもそも、Aのお手伝いさんとBのナニーは、リビングを自由に使う裁量を与えられておらず、

掃除や雇用主、子どもの世話をする時以外は、そこにいることさえ許されていないのだ。

 

そこにあって、リビングでパーティー開くのをOKしている私がいるので、

うちのナニーは「姐さん、まじすごいっすね!!」(完全、脳内意訳)

みたいに、思われているようだ。

 

 

私は、ここで、自分がいい待遇にしているからいい人だとかいうつもりは毛頭ない。

むしろ、私はなめられているのかもしれないし、誰かを雇用するという「経営者」としての視点としては失格なのかもとも思う。

 

ただ単に私はこの経験を通じて、日本で移民の家事労働者を簡単に受け入れられない事情の一端を見る思いがする。

 

つまり、タイのナニー文化は圧倒的な階層社会の上に成り立っていて、

その昔、人権を守るためとして、家政婦を解放した日本では、そこに戻りにくい。

移民をナニーなどとして受け入れるのだとしたら、時給は法定通り!とすることになるし、

そうなったら、ほとんどの家庭の家計は崩壊する。

 

でも、思うのは、だから無理です!じゃなくて、少子化解決したいとか言っているなら、

そこをなんとかする財源なり、政策を出してください、ということですよね。

(対策しない間、誰がその負担背負ってると思ってるんだよぉぉぉっっ!!)

 

 

なんか、この人たちの関係、おもしろい、ということをただ言いたかったのに、

政治にイライラして終わってしまいました。

失礼しました。