働くクンメーの事件簿 in バンコク

働くクンメーの事件簿 in バンコク

バンコクで働くクンメー(お母さん)
住み込みのナニーとの日常をつづります。

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 年末年始はとっくに過ぎてしまったが、この時期に思い出す光景がある。

 

 この時期、私の母はだいたいタイにやってくる。

 しゃべり倒し、何かおいしいものを食べることが一番の目的だ。

 

 母は辛いものが苦手なので、タイ料理ではなくフレンチやイタリアン、そして日本食。

結局タイでなくても食べれるじゃん。ってものなのだが、じゃあタイの中でもおいしいところにいきましょう!という感じで店を選ぶ。

 

 ある年の年末年始、お世話になっているタイ人も含め、みんなでレストランに行くことに決めた。

タイ人も楽しめるレストランはどこだろう、そうナニーに尋ねると、彼女はかつて住み込みで働いていたフランス人の家族が連れて行ってくれたところはどうだろう?という。

そこは、その家族が住んでいたコンドミニアムのタイ人オーナーが開いている2つの店のうちの1つ(どんだけ金持ち!!)。その1つには私も行ったことがあり、気に入ったので、もう1つの方に行ってみることにした。

 

 しかし、お店を予約して、知り合いに伝えたところ、少したって「子どもの友達の誕生日パーティに呼ばれていたのを忘れていたわ!!」といって、断ってきた。

 まぁそんなこともあるかと、私と娘、母とナニーだけで行くことにしたのだが、

店についてしばらくして、隣人が断ってきた理由が分かった。

 

そう、めちゃめちゃいい店~~~(お値段)!!!

 

だったのだ。

 

具体例を言うと、

ステーキ(300㌘から) 8000バーツ~(約3万2千円)

魚介パスタ        1500バーツ(約6千円)

 

 

つまり、カジュアルにみんなでご飯食べよー!みたいなレストランではなかった。

 

ナニーはそれを知らなかった。

私は最初(値段もよく見ずに)、ナニーに「どうゆうものが食べたい?」「選んで」とメニューを差し出した。

しかし、彼女は少したってから血の気が引いた顔をして、

「決めてください。あまりおなかがすいていないので」と言い出した。

 

うそですやん!いつもたくさん食べますやん!

と思ったが、戻されたメニューをよくよく読んで察した。

 

高級すぎるrrrrー!

 

ナニーがかつて働いていたフランス人の家族は、きっと自分たちでメニューを選び、ナニーも含めみんなで一緒に食べたのだろう。

タイに来て以降、レストランでナニーだけご飯を食べずに子守をしている場面に何度も遭遇してきた私は、一緒に食べ、さらにナニーが食べたいものを選ぶ権利もあると思っていた。しかし、それは逆に相手に気を使わせてしまうことになっていたのだ……。

 

知らせないことも優しさ。

 

なのだ。

結局手の届く範囲のぜいたくをして帰宅した。

帰ってから、年越し用に買っておいたどん兵衛が食べたくて仕方なかった。

ナニーも、もしかしたらママー(タイのカップラーメン)食べたかったかな。

 

そんなことも思った。

 

ちなみに誘いを断った知人は私なんかよりもめちゃくちゃお金持ちで、このレストランで月に何度も食事ができるだろう。ただ単純に、その金額を他人の私に使わせたくなかったのだ。

これも優しさ。