自立した女(ひと)とは
どんな人でしょうか?
私は、「自分で自分の始末ができる人」ではないかと
思っています。
自分の歩んできた人生のすべてに
責任を持つ覚悟ができていること。
そして、「孤立」もしていない
何もかも、一人で背負うこともなく
必要な時に必要な助けを自ら呼べること。
そんな女性です。
私が自立した女(ひと)と聞いて
思い出すのは、この人です。
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茨木のり子
凛とした強さを感じます。
自立した人の言葉は時に厳しいけれど
決して冷淡ではありません。
彼女の詩の一遍を紹介して
今日のブログを締めたいと思います。
自分の感受性くらい
ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ