山田とは、会社から離れた街の駅で待ち合わせをした。
こんな事件があっても、山田と一緒の時は忘れていた。
現金なもので、私の気持ちはすっかり山田に向いてしまっていた・・・。
・・・でも、良く考えてみれば、山田には結婚を約束した彼女と遠距離
恋愛中だったんだ・・・。秋には結婚するって言ってたっけ・・・。
あまりに一緒にいるから、すっかり忘れていた。
私のことを好きって言ってくれたけど・・・
彼女とはどうなってるのかしら・・・?
でも、まだ私もちゃんと離婚したわけじゃないし、好きだと
言われたけど、離婚したら付き合うと決まってるわけじゃないし・・・
そう考えると、こうやって山田と会うことはイケナイことなんじゃないか
・・・???
すっかり山田に甘えていた私・・・
山田とも、きちんと話をしなければいけないはず・・・
そう思いながらも彼女のことは切り出せずにいた。
だって・・・会えなくなるのが怖いから・・・。
楽しいこの時間を壊したくなかった。
そう。私も・・・山田のことが好きになっていたから・・・。
そう考えていたら、山田がいつもの笑顔で走ってきた。
「ごめん、待ったー?さ、行こう!」と私の手を握って歩き始めた。
私は・・・この人を好きになっちゃいけないんだ・・・
彼女がいるんだし、私はこんな状態だし、好きになったらダメ・・・
と気持ちをセーブすることにした。
でも、そう思えばそう思うほど、気持ちなんて止まらない。
どうしたらいいんだろう・・・
でも、でも、これは私が大変だったから、山田に頼ってるだけ
かもしれない。彼も好きだと言ってくれたけど、同情かもしれない。
好きって勘違いしてるかもしれない。
でも、やっぱりずっと一緒に居たいと思ってしまう。
毎日でも会いたい。帰ったばかりなのに、またすぐ会いたい・・・。
・・・やっぱり、私は山田が好き・・・!!
つづく