人体展で車椅子デート | ラブライフアドバイザーOliviA 公式ブログ

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国立科学博物館で開催されている人体展へ!

 

 

人体展、先に観に行った夫や友人から歩いてまわるの2時間くらいかかるときいていたので、体力的に不安だったので、博物館の車椅子を借りました。

 

夫に車椅子を押してもらい、人生初の車椅子デート。

 

車椅子目線で見えてくることってありますね。

 

車の運転に性格が出るといいますが、車椅子のアテンドにも、性格が出るなぁと思いました。

 

粘土製の人体模型 キンストレーキを観ながら、

 

「このそけい部の動脈から脳アンギオのカテーテル挿れたね」

 

「これくらい血管が太かったら、採血しやすいね」

 

アインシュタインの脳の写真を観ながら、

 

「私の脳梗塞が、この溝を越えてたら、一生片麻痺だったって言われたね」

 

と、夫と共に闘病を振り返りながら、観て回りました。

 

最後の見どころ、体の中のメッセージ物質のシンフォニー

 

 

 
生命の誕生コーナー
 
 

 

お昼寝したい!子宮ベッド

 
 
私の持病のもやもや病は、脳内に血液で栄養と酸素を送っている太い動脈が原因不明で閉塞(とじてしまい)してしまいます。
 
ただ、それでは、脳内に血液が行き渡らないので、閉塞した動脈の周囲の毛細血管がめきめき発達して、動脈に代わり、脳に血液を送ります。
 
CTで脳を撮影すると、その異常に発達した毛細血管が、タバコの煙のようにもやもやして見えるので、もやもや病と名付けられました。
 
太い血管で送るはずの血液を脆い毛細血管(薄さはサランラップくらいって先生が言ってた)で送るので、脳出血も脳梗塞もどちらも起こりやすく、原因不明で治療が難しいため、難病指定になっています。
 
例えば、脳梗塞を予防するためのいわゆる血液サラサラ薬は、出血を考えると使えない。
 
発症年齢は、小児と30才以上の成人で発症するケースが多く、小児で発症すると学習障害や運動制限、成人は出血型が多く、片麻痺や高次脳機能障害などの後遺症が残り、場合によっては、脳出血で死に至ることがあります。
 
近年では、血行再建(バイパス)手術が将来の脳卒中予防に有効とされているため、私も今回、脳内の血流を改善するバイパス手術を受けました。
 
 
私の場合、左右にもやもや血管が形成されているのですが、とくに右側(右目の裏側あたり)の動脈の閉塞ともやもや血管の異常形成が顕著だったため、脳出血と脳梗塞は、どちらも右脳で発生しました。
 
病気のことを知った時に、難病という言葉の響きにインパクトがあったけど、「脳に血液が足りないとヤバイから、毛細血管発達させようぜ!」と、私の体内では、体内会議が行われ、毛細血管を発達させて、血液を行き渡らせていたんだと思うと、自分の体の強い決意とピンチを乗り越えるための柔軟性に感動した。
 
強い意思と柔軟性は、肉体だけでなく、わたしの心の在り方にも似ているから、肉体と精神は、繋がっているんだなぁと思ったよ。
 
だから、私は、難病宣告されても、自分の体の頑張りが誇らしかった!
 
決して、体をポンコツ扱いしなかった。
 
ギリギリの血流量で、長年にわたり、マルチタスクに脳を使う仕事をよくぞこなしてきた!と褒めてあげたい。
 
療養生活は、社会復帰への焦りもあるけど、頑張ってきた脳の休息優先。
 
ボーっとする時間を大切にしようと思っています。
 
 
 

 

 

 

9時に出発して、6時間。

半日かかりのお出かけ。

また、お出かけ記録、更新しました。

 

展示会の情報量が多かったので、脳が疲れた~。