胸熱と胸糞と慟哭が混在する映画「怒り」 | ラブライフアドバイザーOliviA 公式ブログ

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友人達の評判が気になったので、「怒り」をレイトショーで観てきました。

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「モテキ」「ヘドウィグ」森山未来「人セク」松ケン「ジョゼ虎」妻夫木って、私の中の「殿堂入り邦画」の主人公が勢ぞろいというのもあって、いい男鑑賞という下心ありきで行きました。

東京編、千葉編、沖縄編

それぞれ1本の映画になるんじゃないか?というレベルの濃厚さで、3本分の映画を観たかのような濃厚さ。


以下、ネタバレあり


【東京編】

ブッキー演じるエクゼクティブゲイの色男っぷりにくぎ付けでした。

役作りのために、ブッキーと綾野剛は、同棲をしていたそう。

そして、「ブロークバックマウンテン」のヒース・レジャーのようにかっこいいゲイを演じたいと。

ブッキーの手中にまんまとはまったよ。

かっこよかったよ…。

プールパーティーのアゲアゲっぷり、楽しそうだったよ。

ブッキーの濡れ場に心を奪われている合間に、千葉編で池脇千鶴が挟み込まれるので、ジョゼ虎を観たい衝動に駆られました。


【沖縄編】

眼福ないい男(とくに東京編のブッキー)と引き換えに、夜道が怖くなるトラウマ(沖縄編)を植え付けられるから、本当に覚悟してから観た方がいい。

とくにサバイバーの方は。

この怪演俳優陣の中で、「ちょっとでも演技出来なかったら、かなり浮くぞ」と序盤、心配していた沖縄編の広瀬すずと佐久本宝(新人)でしたが、後半の没入感を遮ることない迫真の演技でした。

広瀬すずに関しては、バラエティー番組での発言で炎上とCMに出ている姉妹タレントとしてしか、認識していなかったよ。

この映画を機に見方が変わります。

森山未来の狂気が冴えわたっていて、森山くんは、本当にかっこいい。



【千葉編】

愛する人を信じきれない自分を発見した時の自分自身への怒り。

信じていた人に裏切られた時の怒り。

宮崎あおいの慟哭に、自分自身を被せて打ちひしがれました。

あぁ、あの頃の私みたい、だ。

繰り返し湧き起こる怒りに全身を侵食されたけど、また人を信じようとする気持ちを建て直して、人の道に戻ることが出来て良かった、と自分史を振り返りました。

そして、私の生まれ育った漁村を思い出しました。


凄い映画だった。

揺さぶられた。