本年より冒頭に私のこととブログ記述趣旨文を写真で挿れることにいたしますこと、ご理解賜りたい。

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2020年(平成換算で32年)9月27日で完全禁煙から丸6年の月日が経った。

 

オランザピン錠(商品名:ジブレキサ)という抗精神病薬(統合失調症、双極性障害等対症療法薬)の添付文書※1 次節冒頭に後述 に「喫煙が(この薬剤の)クオリティー・コントロール(薬効を向上させること)に関係している」との趣旨の記載※2があり、愕然としたのが丁度6年前の6月であった。

※2:最新版では当該文言は消失していた。いま現在の添付文書本文より残存している該当部分を抜粋転記したものが下記だ。
尚、当該添付文書は暫時改定されており、現在の添付文書のPDFは次のリンク先にアップロードされている。該当部分のみ画像化し下記に貼付(ちょうふ)しておく。

https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00047589.pdf
16.6.4 性別・喫煙
本剤又はオランザピンカプセル
注)を投与した検討によると、女性におけるオランザピンのクリアランスは男性よりも約30%低く、また喫煙者におけるオランザピンのクリアランスは非喫煙者よりも約40%高かったが、これらの要因のどれかひとつが存在することにより一般的に投与量を調節する必要はない。性別と喫煙を組み合わせた場合の平均クリアランス値は男性喫煙者で最も高く、次いで女性喫煙者、男性非喫煙者の順で、女性非喫煙者が最も低かった(外国人データ)。”
16.7.1フルボキサミン(商品名:デプロメール 服用併用機関があった)
本剤とフルボキサミンとの併用により、オランザピンの血漿中濃度は高値を示した。相互作用は男性(すべて喫煙者)で大きく、Cmaxの増加率は男性(喫煙)で75%、女性(すべて非喫煙者)で52%であった。AUC0-24の増加率は男性(喫煙)で108%、女性(非喫煙)で52%であった。また、クリアランス(CLp/F)は男性(喫煙)で52%、女性(非喫煙)で37%低下した。これはフルボキサミンがCYP1A2の阻害作用を有するためと推定された(外国人データ)。[10.2参照”
16.7.4 その他
喫煙者におけるオランザピンのクリアランス値は非喫煙者より約35%高かった。これは喫煙がCYP1A2の誘導作用を有するためと推定された。(1)その他、イミプラミン、ワルファリン、シメチジン、制酸剤又はアルコールによる本剤の薬物動態に対する明らかな影響は認められなかった。また、本剤によるリチウム、バルプロ酸、イミプラミン、ワルファリン、ジアゼパム、ビペリデン、テオフィリン又はアルコールの薬物動態に対する明らかな影響は認められなかった7),8)(外国人データ)。(2)注)オランザピンカプセルは開発途中に用いた製剤で、オランザピンカプセル5mgと本剤5mgは生物学的に同等であることが確認されている。
(医学においてクリアランス(: clearance)は腎臓などによる排泄能力の大きさを表す Wikipediaより抜粋転記)

 

本日は医療の世界と健康増進の矛盾と私自身の完全禁煙と完全断薬までに至る過程の一部を回顧してみようと思う。

向精神薬の断薬を望む方々の一助になればと願う。

 

 

2014年4月か5月に実施した胃内視鏡検査実施時(薬剤性であった 逆流性食道炎の検査目的)に発見された咽頭部乳頭腫の切除手術のため、当時通院していた川崎市内の大学附属病院に4日間入院をすることになり、入院中に持参したPCにて閲覧したPMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)サイト内に設置してある医薬品等添付文書※1に平然と記載されていた。

※1添付文書:医薬品、医療機器、医薬部外品、化粧品において、警告や使用上の注意、品目仕様、その他の重要事項を記載した、医薬品の使用者や医師、薬剤師向けの製品情報を記載した書面 Wikipediaより抜粋転載

 

1999年12月11日午前2時10分、銀座の南西端土橋交差点横断歩道歩行中に右折車に撥ねられ、左脛骨上端部を完全骨折という受傷が薬剤依存・薬漬けの発端であった。

激痛で眠れるはずもなく、また転社後11日目というタイミングでの受傷であったことから痛み止め、睡眠薬、低用量の精神安定剤を何も疑うことなく服用開始をして通勤をしていたのが薬漬けの15年間という悪夢の始まりであった(現在、当時よりは悪夢だったという感情は、経年経過からではなく与えられた時間であったと思えるようになり悪夢という感情は薄れている)

 

まあ、過去を幾度振り返っても何も変わらないし、過去の棚卸ではないのでこの程度で詳細説明は終えるが※3、人生は何処でどう突然変化するか誰にもわからない。

常日頃より自分自身の減価償却分補填と昨日よりも価値を向上させるための精進を怠らなければ、如何様にでも道を切り開き新たな人生を歩むことができる。

生きていれば、できないことは少ないと強く感じるこの頃だ。

※3:詳細をお知りになりたい読者諸兄姉は『② 不便に生きることで健康に生きる 2019年12月25日ポスト分』をご高覧賜れればと存ずる。

 

さて、話しを本来の目的である「医療の世界と健康増進の矛盾」に則して、軌道復帰することにしよう。

 

まず喫煙は万病の本と言われるほど健康に悪い習慣であることは周知の事実だ。

 

だが、医薬品添付文書にはっきりと「喫煙が(この薬剤の)クオリティー・コントロール(薬効を向上させること)に関係している」との記載にどう感じられるであろう。

 

「言っていることとやっていることが違う」という典型的な役人仕事の賜物ではなかろうか?

 

私自身、乳頭腫切除手術終了後そう間を置くことなく切除手術実施医療機関と異なる医療機関でバレニクリン酒石酸塩錠(商品名:チャンピックス)という禁煙補助薬の力を借りて、確か4回目(4年目)の挑戦で完全断煙にこぎ着けることができた(バレニクリン酒石酸塩錠は1日3錠30日間連続して服用する)

 

厚生労働省を含めこの国の官庁と国会、官僚と国会議員には本気で国民の幸福追求と生存権、財産権を担保する気など毛頭ないのはもう既にご存じの事とは思うが、薬品の薬効向上に煙草を喫め(のめ)ということに最早矛盾ではない、その場凌ぎの遣っ付け仕事しかできない官僚組織によって我々の生命が脅かされているとは感じないであろうか?

 

 

製薬会社は実際には患者の健康増進・向上に抑々関心はない。

何故ならば、その製剤がどれだけ売れるかが最大の関心事であり、喫煙や薬剤服用で健康を害しようが無関心の立場だ。

 

製薬会社にとって患者は単に貯金箱かATMであり、一台ATMが壊れようとも(患者死亡という意)痛くも痒くもない、それが製薬業界の実態ではないか。

医師はその薬剤の「売人」であり、製薬会社より齎されている経済的便宜の供与によって患者本位ではなく製薬会社本位の医療になっているのではなかろうか。

 

 

さてそろそろ結論に入るが、つい先日私が読了した『復職後再発率ゼロの心療内科の先生に「薬に頼らず、うつを治す方法」を聞いてみました(亀廣 聡 医師&夏川 立也 氏 共著 日本実業出版社刊 2020年6月)の著者の一人Dr. 亀廣 聡氏が経営するクリニックでは投薬治療に若干の漢方薬を使用するだけで、西洋薬は一切投与しないとの記述があった。

このDr. 亀廣 聡氏がどのようなお方かはまだ存じ上げないが、向精神薬被害当事者である私から言わせればこのDr. 亀廣 聡氏の行っている医療行為は真っ当な思考からの医療行為だと痛切に感じる。

 

Dr. 亀廣 聡氏以外にも私の知る限り、向精神薬に頼らない精神医療を実践、モットーとしている著名な医師が全国の5医療機関にいらっしゃる。

許される限りその方々の助力を得て、向精神薬に依存しない治療、回復を図る組織組成を現在模索中だ。

 

2014年11月27日、完全断煙から2ヵ月後、完全断薬に至った。

以来、煙草1本、向精神薬1錠足りとも常用服用せずに過ごせている。

事故後の服薬開始前より、頭脳明晰になっているように感じられる。