通常、私たちが手に入れることの出来る苗には接ぎ木苗と挿し木苗というものがあります。
今日はこの2つの違いをお伝えいたします。
最近はホームセンターやインターネット通販などでもオリーブの木(苗木)は
とても人気でよく見かけるようになりましたが、
これらのほとんどが挿し木のオリーブの木(苗木)です。
価格もお手軽で1,000円前後から販売されているものが多いようです。
《挿し木とは・・・》
母株の茎の一部を切り取ったものを
挿し床に挿し、根の形成を期待することで個体数を増やす園芸技術です。
安価なオリーブの木(苗木)は挿し木で育ったものがほとんどです。
挿し木のメリットは栄養繁殖で親株の根や茎、葉といった栄養器官を使うので
親株とそっくり同じ性質(クローン)の株を簡単に早く育てることができます。
これが、挿し木のいちばんのメリットです。
しかしデメリットもあり、親株の根や茎、葉といった栄養器官を使う関係上
もしも親株が病気にかかってしまっていたりあるいは病気の因子を持っていた場合
栄養繁殖によって得た株も同じ病気にかかる可能性が非常に高くなるということです。
そして挿し木の鑑賞用のオリーブの苗木は成長しても
実をみのらせるものが少なく、木の成長もゆるやかなものがほとんどです。
《接ぎ木苗とは・・・》
接ぎ木とは2つ以上の植物をそれぞれの切断面どうしでくっつけて1つの個体にするもので
接ぎ木による繁殖は経験と技術がなければ難しいのですが
病害虫に強く、生育の優れたオリーブの原木を台木にすれば
新しく接ぎ木した苗はこの原木の根を通して吸い上げられた栄養によって
病害虫に強く健康的で丈夫な優れた苗木に成長します。
そして、接ぎ木された時点ですでに原木のルーツを持っているのでより早い成長が期待でき
可憐な実をよりたくさんより早く見ることができます。
「病気に強い」
「成長が早い」
「実の収穫量が多い」
これが接ぎ木から育ったオリーブの特徴なのです。
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