前回、偽物ではない

本物のエキストラヴァージンオリーブオイルの選び方について、

原産地に注意しよう!と説明しましたね。

 

【本物のオリーブオイルの選び方】原産国名の表示をチェック

(3月22日、追記しています。よろしければ、もう一度。)

 

今回は日本の「原産国」表記についてです。

 

EUではオリーブの産地表示が義務付けられている

 

ちょっと前回の復習です。

 

ヨーロッパ連合諸国では、法律で

オリーブの産地を表記することを、

義務付けています。

 

イタリアやスペインなどの国で売っているオリーブオイルには、

必ず、オリーブの実の産地が記載されています。

 

もちろん、日本でも、

ヨーロッパ連合諸国から輸入されたオリーブオイルの瓶にも、

必ずアルファベットで表記されています。

 

 

 

Origine とか、

 

Made in とか、

 

Prodotto とかいう表記です。

 

ヨーロッパ連合の国のオリーブオイルがある方は、

確認してみてください。

 

(ヨーロッパ連合諸国のオリーブの実)

 

日本の「原産国」が意味することは?

 

ところが、注意してほしいのが、

日本に輸入された後、

瓶の裏面に貼られる

輸入元などを示したシール。

 

このシールに書かれた「原産国」は、

オリーブの実の産地ではありません。

 

日本の法律では、

原産地という言葉は、

原料の産地ではなくて、

最終的に原料を加工した国を意味します

 

たとえば、

チュニジアのオリーブオイルを、

一度イタリアへ輸入して、

イタリアで瓶に詰めした場合。

 

イタリアでは、

Origine Tunisia(原産国 チュニジア)

と表記しなければなりません。

 

ところが、

日本では原産国イタリア

という表記です。

 

材料がどこであろうと、

最終的に加工した国を原産国というのです。

 

ということは、

原産国がイタリアと書いてあっても、

イタリアのオリーブの実でで作られた、

とは言えないのです。

 

え???

 

ちょっとややこしいと私は思うのですが、

日本の法律では、こうなっています。

 

せっかくイタリアのオリーブオイルだと思って、

高いお金を払ったのに、

中身はイタリアのオリーブではなかった、

なんて、ことがあり得る、ということです。

 

オリーブオイルはどうして偽物が多いのか?ソムリエが説明!知っておくべき3つの大切なポイント

 

では、どこを見ればいいのか。

 

次回、またご紹介します。

 

 

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