日本へ里帰り中です。

今年も帰国便では映画鑑賞。普段はあまり見ないアクション系やSF系を選んでの二本。そのメモ的感想を。(大したことは書いてないです)

 

 

 

以下、ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意願います。

 

 

 

 

「キングコング 髑髏島の巨人」

 

 

キングコング、この使い古されたキャラクターでどこまで新しいものが作れるんだろうと疑心暗鬼でしたが、結構楽しめたので出来は良かったのでは。

 

ん~でもじゃあどこが新しかったかと言われても、特にないんですよね。どれもこれもよくあるパターンというか。ただ、島に渡ってから二つのグループに分かれ、コングを悪者としてみるか守り神としてみるかの視点が分かれたのがおもしろかったかな。第二次大戦の生き残りキャラもいい味出してたし。

 

彼がいたから何人死んでも後味は良かったよね最後も。

 

サミュエル L. ジャクソンはさすがの演技力。最近の俳優さんにうといから彼以外主役っぽい人もほとんど知らなかったから余計そう思ったのかもだけど、やっぱりいいわ。

 

そうそう、MIYAVIも出ていたのね。ちょっと一瞬若すぎて違う人かと思ったけどやっぱり彼だった。てか、顔がきれいすぎて・・・。ハッとするし端役としてはインパクトあってよかったけど、ちょっと現代顔すぎるね。それにやっぱり生き残りにはなれない。ぼさぼさに伸び放題のひげとかどう考えてもNG。その代わりに形見となった日本刀がかっこよく「活躍」してました!しかしハリウッドではいまだに日本のイメージってこうなんだね。

 

巨人の造形とかは私はあまり興味ないので、よくできてるしか感想もなくて・・・。コングの感情、人間の女性との心の交流もそれほど感動的なものにはなってなかった。

 

ハラハラするにはいい映画だけど、やっぱり新鮮味には欠けます。

 

 

 

「ライフ」

 

 

 

こちらもぶっちゃけ期待しすぎでした。タイトルの印象からもう少し知的な、考えさせる系映画だと思ったのに、もろ「エイリアン」やんけ~の世界。いや「エイリアン」の方がシリーズで進化してって深みがあった。「ライフ」は地球外生命体の存在が今では現実味をもって語られてもいい時代に作られ、せっかくいいテーマなのにその部分が全然生かしきれてないところが問題。

 

宇宙船内で不気味な生命体に一人一人襲われていく典型的パターンは、展開は読めすぎる程読めてしまう。これは大ざっばに言えば「キングコング」と同様のパターンだけど、死に方はまあこっちの方がちょっとエグかったかな・・・。

 

もう少し人間ドラマを掘り下げてほしかったような。カルヴィンを我が子のように思って不審な行動ばかりとってた搭乗員も割と軽めの扱いだし。真田広之もひっぱったわりには最後はあっけなかった。ジェイク・ジレンホールの繊細さに期待してたんだけど、型通りで終わってしまったような・・・。すべてがおしい!

 

ちなみに、個人的に一番嫌な死に方は宇宙服の中で溺死かな~。

 

ラストはひとひねり入れてきた感じだけど、これもあるところで予測はついてしまい驚きはない。まあやっぱりねっていうのと、鬱っぽい気分にはなるか。

 

地上との交信がとれないのは緊張感を高める上ではいいのだけど、結局この生命体を地球に入れてはならないという危機感の部分がちょっと弱い感じがして、実際「その後」が全然思い描けないし、現実問題として受け止められない、ただの密室パニック映画になっちゃってるのがもったいない。

 

ホント、うっすーい感想でしかないけど、どちらも王道展開を踏襲しつつ、それなりに楽しめるように細かいところでがんばってます映画で・・・悪くはないのよ。ただ私が映画に求める深い部分での人間への「問い」みたいなものがなくて{弱くて)良くも悪くも軽く鑑賞できる映画でした。

 

なんだろう、映画も描くことはすべて出尽くしちゃったのかな~なんて思ったり。私もすっかり最近の映画事情にうといから、何がトレンドなのか分からないけど、「これは斬新!」みたいな映画的魔法のかかった作品はないものかね。それとも自分が年を取ったせいか感動の感度が悪くなってるのかな~。まあ、感動することだけがいいわけじゃないけどね。

 

もう少し映画は色々見てみないとなーと思いました。