※ 以下ネタバレを含む内容となっておりますので、連載未読の方はご注意ください。










eBookJapan 別冊少年マガジン 2016年6月号


はあ、鬱です。


気分はすっかり身内に余命宣告受けたよう。日常生活で時々思い出しては、鬱。これまでも絶望展開はいくらでもあったけど、今回ばかりはもう終わりがあってのこの展開だよね、としか思えない・・・。

何が不安って、あのリヴァイ兵長が感情的になってるから。「誓った!」って、もう意地になってるじゃないですか。

てか、その前段階であわよくばとジークにとどめを刺さなかったのが痛恨のミス。なんてことだ。しかも、その理由が・・・あんなん卑怯だよー。誰か一人って、彼の心にエルヴィン以外がいるっていうの?!しかも、あの状況で助かってる確率なんかほんのわずかだって言うのに。

人間リヴァイっていう意味では、よかったよ。エルヴィンの聖母のような笑顔を最後に思い浮かべたリヴァイを拝めて、もうこちとら昇天しましたけども、でも!でも!!それがもとでエルヴィンの救命もエルヴィンとの約束も果たせなくなったら元も子もないよーーー!

こっちの精神がもたないので、たまには真面目に今後の展開をシミュレーションしてみた。

①超絶望展開

ジークを追いかける最中にあっさり無知性巨人にやられエルヴィンとともにジ・エンド。

→全くない展開とは言えないのが進撃の怖いところ。リヴァイの活躍シーンは今回でたっぷり堪能できたし、「絶望」が売りの進撃ならこれ以上ない絶望感。アッカーマンの秘密はミカサ一人でも明かせるだろうし、そろそろ本来の主人公にバトンタッチってことも・・・。

②猿と相殺展開

→人類最強としてのプライド、そしてエルヴィンとの「約束」。せめてジークを倒すくらいの花道はあってもいいのでは。その後精根尽き果て物語からは離脱、あるいはガクリ・・・?!
それにしても今話の最後の感じでは「あの」リヴァイでさえ大ピンチっていう予感をこれまでになく漂わせてるから怖いのよね。単純にブレードやガス切れ間近っぽいし、ぜえぜえと息切れしてるし、とにかく精神的にも動揺してるのが一番きつい。
そして、仮に刺し違えるとして最後の瞬間にエルヴィンの生死を知るかどうかっていうのも大きいような。

③辛くも生き延びる展開

→ジークを何とか倒しリヴァイだけは生き残る、この展開はあってよさそう。エルヴィンは・・・どう考えても厳しいかなあ・・・生きていてほしいけど、物語的にやっぱり・・・。エルヴィンがどうしても知りたかったこの世界の謎を墓の前で語ってあげるのはリヴァイ以外にいないだろうから、リヴァイがすべてを知るまで生き残る可能性はなくもない。けど、諌山先生の「趣味」では、そんなおセンチなことするかなっていうね。
それにしても、ハンジさんはどうなったんだーーー。

④混沌展開

→エレンたちがどう動くかによっては、リヴァイたちの情勢も大きく変わる可能性はあると思う。とにかく今二手に分かれてるから、いかようにも転がるし、大きく転がせるのはエレンたちの方だからそこにわずかに期待してる。つまり座標の力で大逆転。そして個人的にはミカサにも何か大きな力があるように感じているので、それがいつ出るかにも注目。エルヴィンが助かる可能性もゼロではないのかも。
一人助かった新兵が何の役割を持っているかを考えると二つしかない。ひとつはエレンたちに状況を伝える役目、もうひとつはまさかのエルヴィン救出。どーかなー。



アニやヒストリアの出番はないのかな。エレンが地下室へ行くことがまずは最大の目標だけど、その後は?って考えても真っ白だな。人類の何人かが生き残ってこの世界の謎を知りました、壁外と和解してハイ、ハッピーエンドみたいなチープなものには、ならないよねえ。じゃあフィニッシュはどうなるのか、後味はどうなるのか、すっっっっっごく気になる。ほんと、見届けるまでこっちが死ねないわ。

夢かもしれないけど、なんかまたみんなそろって和やかにフツーの市民に戻って暮らせましたってなっても全然よくってよ、なのよ、もう。だって、進撃って物語の最初から幸せな瞬間とかほっこりエピソードあまり挿入されてないから、このままだたみんな死んでいったら彼らが生きた意味は何だったんだろうって、それこそ世界の真実なんてクソくらえってなもんになってしまわない?彼らが命を掛けたから後世の人々に平和が訪れましたっていうの、もうヤダ。「彼ら」が幸せになってくれなきゃ。それって無理なんかなー。

諌山さんがこの漫画を通してどんなメッセージを送りたいと思っているのか、ちょっと注目したいです。彼も書き初めのころはたとえそこまで考えてなかったにしても、これだけ反響が大きいマンガの作者になってしまった以上、いい意味で意識を高めて書いてほしいなって、一応作者さんより長生きしてる身としては、老婆心ながら思ってしまうのです。