オリーブオイルのコールドプレス製法につい て
オリーブオイルは他の多くの植物油が触媒を使って化学的に抽出する方法を採っていると違い、オリーブの実を丸ごと潰して物理的(機械的・力学的)な手法で抽出したものです。
この物理的製法での長所は2つあり、1.天然成分を損なわないこと、2.熱処理を行わないことであります。
オリーブオイルの天然成分には抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミン類、アルデヒドやケトンといった芳香成分などが含まれます。これらは老化防止や美容効果・リラックス効果などが期待され、大変貴重な成分です。また化学的製法では熱処理が必要ですが、残念なことにそれによって天然成分を破壊してしまう可能性があります。
ときどきオリーブオイルの瓶のラベルに「コールドプレス」という文言があります。これは具体的には圧搾の過程で熱を使わないと言うことですが、更に詳しく言うとオリーブのピューレが圧搾の摩擦で28℃を上回らないという事です。
この28℃というのはオリーブオイルが熱で変質しない温度の基準とされているもので、多くのオイル製造業者が目標としている温度の基準です。品質にこだわりを見せる企業は25℃以下を基準にしているところもあり、その基準をクリアする為に冷却装置を働かせながら作業を行うところもあるようです。
「コールドプレス」を謳っている企業は品質向上に力を入れていると考えても構いません。ただ、今のところこの「コールドプレス」という言葉、温度に対する厳密な定義はないので過信するのは禁物です。さらに良いオイルを作るためにはコールドプレスはもちろん、収穫方法・作業時間・工場の衛生管理、そしてさらには農場での栽培方法・農薬の量・害虫対策などさまざまな条件が関わってきますのでそこらへんも見極めて商品を選びたいところです。
気になる商品があったら一度その商品の企業のホームページなどを調べてみてはいかがでしょうか。品質管理に力を置いている企業のホームページからは強いメッセージを感じることができると思います。
この物理的製法での長所は2つあり、1.天然成分を損なわないこと、2.熱処理を行わないことであります。
オリーブオイルの天然成分には抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミン類、アルデヒドやケトンといった芳香成分などが含まれます。これらは老化防止や美容効果・リラックス効果などが期待され、大変貴重な成分です。また化学的製法では熱処理が必要ですが、残念なことにそれによって天然成分を破壊してしまう可能性があります。
ときどきオリーブオイルの瓶のラベルに「コールドプレス」という文言があります。これは具体的には圧搾の過程で熱を使わないと言うことですが、更に詳しく言うとオリーブのピューレが圧搾の摩擦で28℃を上回らないという事です。
この28℃というのはオリーブオイルが熱で変質しない温度の基準とされているもので、多くのオイル製造業者が目標としている温度の基準です。品質にこだわりを見せる企業は25℃以下を基準にしているところもあり、その基準をクリアする為に冷却装置を働かせながら作業を行うところもあるようです。
「コールドプレス」を謳っている企業は品質向上に力を入れていると考えても構いません。ただ、今のところこの「コールドプレス」という言葉、温度に対する厳密な定義はないので過信するのは禁物です。さらに良いオイルを作るためにはコールドプレスはもちろん、収穫方法・作業時間・工場の衛生管理、そしてさらには農場での栽培方法・農薬の量・害虫対策などさまざまな条件が関わってきますのでそこらへんも見極めて商品を選びたいところです。
気になる商品があったら一度その商品の企業のホームページなどを調べてみてはいかがでしょうか。品質管理に力を置いている企業のホームページからは強いメッセージを感じることができると思います。
完熟オイルvs早熟オイル
北イタリアにはオリーブオイルの生産地として有名なところがいくつかあります。その中でもリグーリア地方のオイルとトスカーナ地方のオイルは格別です。
リグーリアのオイルはアーモンドやナッツのようにまろやかで甘美で誘惑的、
一方のトスカーナのオイルは青々としてキリっとしまっていて高貴。
お互いにはない魅力をそれぞれが持ち合わせています。
リグーリアのオイルに主に使用されている品種はタジャスカ種です。そしてトスカーナの代表種はフラントイオ種。上に示したようにこの二つの品種からはまったく異なる特徴のオイルができるのですが、実は最近のDNA検査の結果でフラントイオ種とタジャスカ種が同類であることが分かっています。
こうも味の違う地方のオイルは気候による違い、土壌による違いなどが考えられますが、一番はっきり違う点は収穫時期です。リグーリア地方のタジャスカ種のオリーブは完熟してから収穫されると言う伝統があるのでオイルは渋みや苦味の消えた甘い味になります。一方トスカーナ地方のフラントイオ種は比較的早く収穫されるため若いオリーブ風味が残っています。早く収穫するのはトスカーナ地方のオリーブの産地が内陸の高地にあり、また冬に雨季を迎えるので、雨や凍結でオリーブが被害を被る前に収穫してしまおうというトスカーナ人の過去の教訓から来ています。
まろやかで苦味・辛味の殆どないタジャスカ種のオイルはサラダにかけたり、マヨネーズの材料として最適で、また白身魚や鳥のささ身などにも合います。一方のフラントイオ種のオイルはトマトソースやスープ、グリルや赤身の魚にも負けず、独特のアクセントを与える存在です。
同じ実を早期収穫で処理したトスカーナ・フラントイオ種のオイルと晩期収穫のリグーリア・タジャスカ種のオイル、あなたはどちらが好みですか。
リグーリアのオイルはアーモンドやナッツのようにまろやかで甘美で誘惑的、
一方のトスカーナのオイルは青々としてキリっとしまっていて高貴。
お互いにはない魅力をそれぞれが持ち合わせています。
リグーリアのオイルに主に使用されている品種はタジャスカ種です。そしてトスカーナの代表種はフラントイオ種。上に示したようにこの二つの品種からはまったく異なる特徴のオイルができるのですが、実は最近のDNA検査の結果でフラントイオ種とタジャスカ種が同類であることが分かっています。
こうも味の違う地方のオイルは気候による違い、土壌による違いなどが考えられますが、一番はっきり違う点は収穫時期です。リグーリア地方のタジャスカ種のオリーブは完熟してから収穫されると言う伝統があるのでオイルは渋みや苦味の消えた甘い味になります。一方トスカーナ地方のフラントイオ種は比較的早く収穫されるため若いオリーブ風味が残っています。早く収穫するのはトスカーナ地方のオリーブの産地が内陸の高地にあり、また冬に雨季を迎えるので、雨や凍結でオリーブが被害を被る前に収穫してしまおうというトスカーナ人の過去の教訓から来ています。
まろやかで苦味・辛味の殆どないタジャスカ種のオイルはサラダにかけたり、マヨネーズの材料として最適で、また白身魚や鳥のささ身などにも合います。一方のフラントイオ種のオイルはトマトソースやスープ、グリルや赤身の魚にも負けず、独特のアクセントを与える存在です。
同じ実を早期収穫で処理したトスカーナ・フラントイオ種のオイルと晩期収穫のリグーリア・タジャスカ種のオイル、あなたはどちらが好みですか。
酸価ついて
先日「エクストラバージンオイル」と「オリーブオイル」の違いを説明した中で、「酸価」が重要であることに少し触れました。今日は「酸価」についてもう少し詳しくお話してみたいと思います。
まず油の構造について見てみましょう。
油というのは大まかに言えば脂肪酸とグリセリンの化合物です。
脂肪酸については酸化に安定なものや不安定なものさまざまでたくさんの種類があります。
このうちオリーブオイルはオレイン酸と呼ばれる脂肪酸が65~80%、リノール酸が10%程度、リノレン酸が数パーセントの割合で含まれていますが、残念ながらこれらはすべて酸化に対して不安定な物質です。オリーブオイルを空気中に放置すると次第に酸化して劣化してしまうというわけです。
オリーブがまだ木になっているときは大丈夫なのですが、収穫後、時間を掛け処理をすると酸素に触れる時間が長くなり、酸化が進んでいきます。そして酸化と共に油っぽい嫌な匂いや、重たい食感などを伴うようになります。極端に酸化が進んだものはひどい悪臭を放つようになり、体を壊す要因にもなりかねません。酸化しやすいオリーブの実をいかに手早く、効率的に処理してオイルに加工するか。それは古代からの人々の課題でした。
幸運なことに古代からの人の知恵や科学の進歩のおかげで、現代の我々が手にするオリーブオイルはかつて無いほどに品質が高められています。そしてオリーブオイルの味がどんどん向上し、オイルにはより高い付加価値が与えられるようになったのです。
オリーブオイルの価値を量るものは酸化具合だけではなく、栄養成分の含有量、香りや味のバランスといった知覚的見地、適量の農薬を使った害虫への適切な処理やをしているかなど総合的に判断されるべきですが、機械で測定できる重要な項目として、酸化の度合いというのがあります。
ここであらためて登場するのが「酸価」です。オイルに含まれるオレイン酸のうちどのくらいが性質変化を起こしているかを示す値になります。厳密に言えば「オレイン酸100gあたりの遊離オレイン酸の割合」のことになりますが、この値は低い方が望ましいです。
エクストラバージンオイルの基準のひとつに酸価が0.8以下というものがあります。この基準を満たしているオイルのうち触媒を使用するような化学的な方法以外の物理的な方法で作られた純粋なオリーブオイルを「エクストラ(酸価0.8以下)」「バージン(物理的処理で)」オリーブオイルと呼ぶわけです。
酸価0.8をクリアしたオイルは品質的に申し分ないのですが、最近は更に技術が進歩し、酸価が0.4や0.3、こだわったものでは0.1を切るようなものまで登場してきています。
ご自宅においてあるオリーブオイルはどのように使っていらっしゃるでしょうか?
エクストラバージンオイルなのにふたを開けっ放しで食卓に置いてあるなどということはないでしょうか?せっかくのエクストラバージンオイルなのですから価値を減じないようにふたを閉める、冷暗所に保管するなど適切な処理をしていただきながらなるべく早く使いきれるようにして下さいね。
まず油の構造について見てみましょう。
油というのは大まかに言えば脂肪酸とグリセリンの化合物です。
脂肪酸については酸化に安定なものや不安定なものさまざまでたくさんの種類があります。
このうちオリーブオイルはオレイン酸と呼ばれる脂肪酸が65~80%、リノール酸が10%程度、リノレン酸が数パーセントの割合で含まれていますが、残念ながらこれらはすべて酸化に対して不安定な物質です。オリーブオイルを空気中に放置すると次第に酸化して劣化してしまうというわけです。
オリーブがまだ木になっているときは大丈夫なのですが、収穫後、時間を掛け処理をすると酸素に触れる時間が長くなり、酸化が進んでいきます。そして酸化と共に油っぽい嫌な匂いや、重たい食感などを伴うようになります。極端に酸化が進んだものはひどい悪臭を放つようになり、体を壊す要因にもなりかねません。酸化しやすいオリーブの実をいかに手早く、効率的に処理してオイルに加工するか。それは古代からの人々の課題でした。
幸運なことに古代からの人の知恵や科学の進歩のおかげで、現代の我々が手にするオリーブオイルはかつて無いほどに品質が高められています。そしてオリーブオイルの味がどんどん向上し、オイルにはより高い付加価値が与えられるようになったのです。
オリーブオイルの価値を量るものは酸化具合だけではなく、栄養成分の含有量、香りや味のバランスといった知覚的見地、適量の農薬を使った害虫への適切な処理やをしているかなど総合的に判断されるべきですが、機械で測定できる重要な項目として、酸化の度合いというのがあります。
ここであらためて登場するのが「酸価」です。オイルに含まれるオレイン酸のうちどのくらいが性質変化を起こしているかを示す値になります。厳密に言えば「オレイン酸100gあたりの遊離オレイン酸の割合」のことになりますが、この値は低い方が望ましいです。
エクストラバージンオイルの基準のひとつに酸価が0.8以下というものがあります。この基準を満たしているオイルのうち触媒を使用するような化学的な方法以外の物理的な方法で作られた純粋なオリーブオイルを「エクストラ(酸価0.8以下)」「バージン(物理的処理で)」オリーブオイルと呼ぶわけです。
酸価0.8をクリアしたオイルは品質的に申し分ないのですが、最近は更に技術が進歩し、酸価が0.4や0.3、こだわったものでは0.1を切るようなものまで登場してきています。
ご自宅においてあるオリーブオイルはどのように使っていらっしゃるでしょうか?
エクストラバージンオイルなのにふたを開けっ放しで食卓に置いてあるなどということはないでしょうか?せっかくのエクストラバージンオイルなのですから価値を減じないようにふたを閉める、冷暗所に保管するなど適切な処理をしていただきながらなるべく早く使いきれるようにして下さいね。
オリーブオイルの歴史
現代の我々にとっては「油」というと菜種油、ごま油、サンフラワー油、大豆油とさまざまな油を指しますが特に西洋においての「Oil」はオリーブオイルの事を指していました。「Oil」は「Oliveを絞ったもの」という意味で、よく見ると単語としても似ています。
古代人がオリーブを栽培し始めたのは今から少なくとも6000年前。トルコやシリアのあたりだと言われています。その後オリーブは古代のフェニキア人の移動と共に急速に地中海地域全体に伝えられ、BC16世紀にはギリシアの島々、BC14~12世紀にはアテネ付近の本土へ、BC6世紀頃にリビア、チュニジアを経て、イタリアのシチリア島よりイタリア北部へ広がり、エトルリア人や古代ローマ人に伝わりました。一説にはイタリアへの伝播は早く、トロイの陥落(BC1200年)の直後とも言われています。
スペインにはフェニキア人の定住したBC1050年頃に伝わりましたが、本格的な栽培が始まったのは古代ローマ人の支配以降(BC3世紀)、その後アラブ人によって技術が向上、栽培範囲とも拡大しました。
古代のフェニキア人の開拓によってもオリーブは広く西方に伝えられましたが、その後はローマ人が役割を引き継ぎました。広大な地域に拡大したローマ帝国内ではブドウやオリーブの栽培が盛んに行われ、交易により莫大な利益を上げました。
こうしてヨーロッパ地中海地方に広がったオリーブ栽培ですが、ローマ帝国の分裂・崩壊後、その勢いは廃れていきます。その後、聖油としての神聖な意味合いを持つオリーブオイルは修道院を中心に生産され、伝統や技術を受け継ぎます。
中世になるとルネサンス期に有力貴族や富豪たちによってオリーブは栽培され、再び息吹を与えられます。とはいうものの繁栄は長続きせず、特に20世紀以降は他の植物の種子からの採油技術が向上し、オリーブオイルはそれらの安価で効率性の高い油に取って代わられ、「古い油」としての意味合いを増してしまいます。
ここ最近のオリーブオイルのブームは1970年頃から圧搾技術の向上と共に始まります。とくに1990年以降、地中海式ダイエットで健康効果が謳われるようになってからはオリーブオイルの価値が見直され、技術の向上に伴って生産された高品質なオイルが高値でも売れるようになりました。ワインの品質が戦後DOCやDOGCによって向上したように、現代のオリーブオイルの品質もDOPなどの品質管理制度によって向上してきました。
技術の発展のおかげで、私たちが今手に入れることのできるオリーブオイルはその6000年の歴史の中で最高級のものと言えます。今後更にブランド化し、品質の良いものが出て来るかもしれませんね。その頃の値段設定があまり高くならなければと願うところですが・・・。
古代人がオリーブを栽培し始めたのは今から少なくとも6000年前。トルコやシリアのあたりだと言われています。その後オリーブは古代のフェニキア人の移動と共に急速に地中海地域全体に伝えられ、BC16世紀にはギリシアの島々、BC14~12世紀にはアテネ付近の本土へ、BC6世紀頃にリビア、チュニジアを経て、イタリアのシチリア島よりイタリア北部へ広がり、エトルリア人や古代ローマ人に伝わりました。一説にはイタリアへの伝播は早く、トロイの陥落(BC1200年)の直後とも言われています。
スペインにはフェニキア人の定住したBC1050年頃に伝わりましたが、本格的な栽培が始まったのは古代ローマ人の支配以降(BC3世紀)、その後アラブ人によって技術が向上、栽培範囲とも拡大しました。
古代のフェニキア人の開拓によってもオリーブは広く西方に伝えられましたが、その後はローマ人が役割を引き継ぎました。広大な地域に拡大したローマ帝国内ではブドウやオリーブの栽培が盛んに行われ、交易により莫大な利益を上げました。
こうしてヨーロッパ地中海地方に広がったオリーブ栽培ですが、ローマ帝国の分裂・崩壊後、その勢いは廃れていきます。その後、聖油としての神聖な意味合いを持つオリーブオイルは修道院を中心に生産され、伝統や技術を受け継ぎます。
中世になるとルネサンス期に有力貴族や富豪たちによってオリーブは栽培され、再び息吹を与えられます。とはいうものの繁栄は長続きせず、特に20世紀以降は他の植物の種子からの採油技術が向上し、オリーブオイルはそれらの安価で効率性の高い油に取って代わられ、「古い油」としての意味合いを増してしまいます。
ここ最近のオリーブオイルのブームは1970年頃から圧搾技術の向上と共に始まります。とくに1990年以降、地中海式ダイエットで健康効果が謳われるようになってからはオリーブオイルの価値が見直され、技術の向上に伴って生産された高品質なオイルが高値でも売れるようになりました。ワインの品質が戦後DOCやDOGCによって向上したように、現代のオリーブオイルの品質もDOPなどの品質管理制度によって向上してきました。
技術の発展のおかげで、私たちが今手に入れることのできるオリーブオイルはその6000年の歴史の中で最高級のものと言えます。今後更にブランド化し、品質の良いものが出て来るかもしれませんね。その頃の値段設定があまり高くならなければと願うところですが・・・。
エクストラバージンオイルとオリーブオイルの呼び名の違い
お店に置いてあるオリーブオイルのラベルを見ると「エクストラバージンオイル」となっているものと「オリーブオイル」という表記のものを見かけることができます。この2種類のオイルは一体どういう違いがあるのでしょうか?
「エキストラバージンオイル」というのは「Extra Virgin Oil」で、「エキストラ」な「バージン」のオリーブオイルです。つまり「バージンオイル」の上が「エキストラバージンオイル」ということになります。では「バージンオイル」の「バージン」とはどういうものを言うのでしょうか。
もともとオリーブオイルはオリーブを圧搾した一番絞りから得られた油です。
このように一番絞りから得られた純粋なオイルを「バージンオイル」といいます。
この「バージンオイル」中で酸価が0.8を下回る優秀なものが「エクストラバージンオイル」です。
酸価とはオレイン酸の遊離した割合を表す数値でオレイン酸100グラム中の遊離オレイン酸のグラム数を示したものです。この酸価の高いものは酸化が進んだ欠陥品であり、化学的に精製されなければなりません。
精製されたオイルは無味無臭で、オリーブオイルらしくないので、これにエキストラバージンオイルまたはバージンオイルを混ぜて風味付けをします。こうしてできたものが「オリーブオイル」の名で市場に出回っているのです。
精製したオイルは「バージン」とは呼ぶことができず、また酸価が0.8以下でないと「バージンオイル」に「エクストラ」を冠する事が許されません。
お店で良いオイルを探す場合は、できるだけ「エクストラ」で「バージン」なオイルを選ぶようにしましょう!
「エキストラバージンオイル」というのは「Extra Virgin Oil」で、「エキストラ」な「バージン」のオリーブオイルです。つまり「バージンオイル」の上が「エキストラバージンオイル」ということになります。では「バージンオイル」の「バージン」とはどういうものを言うのでしょうか。
もともとオリーブオイルはオリーブを圧搾した一番絞りから得られた油です。
このように一番絞りから得られた純粋なオイルを「バージンオイル」といいます。
この「バージンオイル」中で酸価が0.8を下回る優秀なものが「エクストラバージンオイル」です。
酸価とはオレイン酸の遊離した割合を表す数値でオレイン酸100グラム中の遊離オレイン酸のグラム数を示したものです。この酸価の高いものは酸化が進んだ欠陥品であり、化学的に精製されなければなりません。
精製されたオイルは無味無臭で、オリーブオイルらしくないので、これにエキストラバージンオイルまたはバージンオイルを混ぜて風味付けをします。こうしてできたものが「オリーブオイル」の名で市場に出回っているのです。
精製したオイルは「バージン」とは呼ぶことができず、また酸価が0.8以下でないと「バージンオイル」に「エクストラ」を冠する事が許されません。
お店で良いオイルを探す場合は、できるだけ「エクストラ」で「バージン」なオイルを選ぶようにしましょう!
オリーブの花満開
全国的に晴れ間の多い5月ですが、
このいいシーズンにオリーブの樹も白い花をつけます。
近所のパン屋の軒先にあるオリーブの樹にも花が咲きました。

花は白に少し黄色がかった上品な色をしています。
品種にこそ差はありますが、オリーブはこの後7月頃から実をつけ始め、10月の中旬頃から収穫時期に入ります。そして遅いものでは年を越して2月~3月頃まで収穫は続きます。
オリーブには1000種類以上の品種があると前お話しましたが、日本でよく流通しているのは以下の3種。
ミッション(Mission)種
品種名はスペインのオリーブをキリスト教の伝道師がアメリカに広めたことに由来。
スペインのコルニカブラ種と同種。花粉が多く、単独で身を付ける自家受粉型。
寒さや湿気にも強い。結実はやや晩熟。
マンザニッロ(Manzanillo)種
搾油率がやや低く、また実が大きいためどちらかというと食用に適す。
他に受粉木を必要とする他家受粉型。スペイン系。
寒さにやや弱い。
ネバディロ・ブランコ(Nevadillo Blanco)種
搾油率が高く、非常にポリフェノールの多いオイルとなる。
一部自家受粉。ピクアル種と同種でこれもスペイン由来。
結実の効率を上げるために2種類以上の樹を並べて栽培すると良いようです。
このいいシーズンにオリーブの樹も白い花をつけます。
近所のパン屋の軒先にあるオリーブの樹にも花が咲きました。

花は白に少し黄色がかった上品な色をしています。
品種にこそ差はありますが、オリーブはこの後7月頃から実をつけ始め、10月の中旬頃から収穫時期に入ります。そして遅いものでは年を越して2月~3月頃まで収穫は続きます。
オリーブには1000種類以上の品種があると前お話しましたが、日本でよく流通しているのは以下の3種。
ミッション(Mission)種
品種名はスペインのオリーブをキリスト教の伝道師がアメリカに広めたことに由来。
スペインのコルニカブラ種と同種。花粉が多く、単独で身を付ける自家受粉型。
寒さや湿気にも強い。結実はやや晩熟。
マンザニッロ(Manzanillo)種
搾油率がやや低く、また実が大きいためどちらかというと食用に適す。
他に受粉木を必要とする他家受粉型。スペイン系。
寒さにやや弱い。
ネバディロ・ブランコ(Nevadillo Blanco)種
搾油率が高く、非常にポリフェノールの多いオイルとなる。
一部自家受粉。ピクアル種と同種でこれもスペイン由来。
結実の効率を上げるために2種類以上の樹を並べて栽培すると良いようです。
DOPとIGPについて
高品質で産地を限定したオイルを中心にDOPオイルやIGPオイルというものが多く見られるようになりました。以下のマークを見かけたことはないでしょうか?



EUは農産物の産地や品質を保護する目的で1992年にDOP(原産地保護指定制度-Protected Designation of Origin)とIGP(地理的保護指定制度-Protected Geographical Indication)を制定し、決められた品種・生産地域・栽培および生産方法・品質条件等を守った製品のみにその表示を許可することにしました。これらの表示のある商品は品質が保証されトレーサビリティーが確立されている製品として、しだいに消費者層に浸透しつつあります。
DOPとIGPの違いについては、DOPが域内でオリーブの生産から加工までを一貫しているものを、IGPがオリーブの加工以降の過程を現地で行うもの指すなどとも言われていますが、唯一のIGPであるトスカーノIGPが「原料のオリーブも指定地域以内のものを使用する」と指定しているのでその差はあまりはっきりしていません。ただIGPの方がEUからの認定が受けられやすい傾向にあるためか、IGPからDOPに発展するケースもあります。
現在オリーブオイルにおいてはイタリアでは36のDOPとIGPが1つ、スペインでは32のDOPがありますが、その数は増加傾向にあります。
各自治体にとってDOPやIGPを名乗るメリットとしては、自治体が産地のネームバリューを上げることにあります。また国が生産力の落ちた地域の復興を目指し自治体を後押しするケースも見られます。
また、DOPの間でもオリーブの指定品種や配合割合、酸価(オイルの鮮度の基準)の緩急はさまざまで、統一した商品を作り出せているDOPとそうでないDOPが存在するのも事実です。こういった背景からDOP間での価値の違いもみられる結果となってしまっています。
いずれにしてもDOPを名乗るためにはさまざまな厳しい条件をクリアしなければならず、選ばれたもののみに許された認定制度であることにはかわりはないので、品質についてはまず申し分ないといっても間違いないでしょう。
ただ、中には品質ではDOPやIGPの基準をクリアできているのに、あえてDOPやIGPを名乗らない孤高で気高い生産者もいます。とにかくおいしいオイルが欲しい!という人にはそういった生産者が作るオイルも注目しておいた方がいいでしょう。
DOPやIGPはオリーブオイルに限らず、さまざまな農産物や畜産物でも見られます。
トレーサビリティーやブランドにうるさい我々日本人。
日本においてもこんな制度があってもいいのではないかと思うところです。



EUは農産物の産地や品質を保護する目的で1992年にDOP(原産地保護指定制度-Protected Designation of Origin)とIGP(地理的保護指定制度-Protected Geographical Indication)を制定し、決められた品種・生産地域・栽培および生産方法・品質条件等を守った製品のみにその表示を許可することにしました。これらの表示のある商品は品質が保証されトレーサビリティーが確立されている製品として、しだいに消費者層に浸透しつつあります。
DOPとIGPの違いについては、DOPが域内でオリーブの生産から加工までを一貫しているものを、IGPがオリーブの加工以降の過程を現地で行うもの指すなどとも言われていますが、唯一のIGPであるトスカーノIGPが「原料のオリーブも指定地域以内のものを使用する」と指定しているのでその差はあまりはっきりしていません。ただIGPの方がEUからの認定が受けられやすい傾向にあるためか、IGPからDOPに発展するケースもあります。
現在オリーブオイルにおいてはイタリアでは36のDOPとIGPが1つ、スペインでは32のDOPがありますが、その数は増加傾向にあります。
各自治体にとってDOPやIGPを名乗るメリットとしては、自治体が産地のネームバリューを上げることにあります。また国が生産力の落ちた地域の復興を目指し自治体を後押しするケースも見られます。
また、DOPの間でもオリーブの指定品種や配合割合、酸価(オイルの鮮度の基準)の緩急はさまざまで、統一した商品を作り出せているDOPとそうでないDOPが存在するのも事実です。こういった背景からDOP間での価値の違いもみられる結果となってしまっています。
いずれにしてもDOPを名乗るためにはさまざまな厳しい条件をクリアしなければならず、選ばれたもののみに許された認定制度であることにはかわりはないので、品質についてはまず申し分ないといっても間違いないでしょう。
ただ、中には品質ではDOPやIGPの基準をクリアできているのに、あえてDOPやIGPを名乗らない孤高で気高い生産者もいます。とにかくおいしいオイルが欲しい!という人にはそういった生産者が作るオイルも注目しておいた方がいいでしょう。
DOPやIGPはオリーブオイルに限らず、さまざまな農産物や畜産物でも見られます。
トレーサビリティーやブランドにうるさい我々日本人。
日本においてもこんな制度があってもいいのではないかと思うところです。
地中海式ダイエット法とオリーブオイル
ギリシアのクレタ島の伝統的な食事法をモデルにした
「地中海式ダイエット法」が長寿をもたらす食事法として世界的に注目されています。
その特徴として
1.野菜や果物から食物繊維を積極的に摂っている
2.チーズやヨーグルトのような乳製品を食事に加える
3.豆類や穀物を食べる
4.魚由来のたんぱく質を摂取する
5.オリーブオイルを摂取する
などが挙げられます。
どの食品をどれだけの頻度で摂取するのが理想的かをピラミッドで示したのが
下図「地中海式ダイエットのピラミッド」であります。

オリーブオイルはというと「Daily」のカテゴリーの中でやや摂取量が少ないところに位置しています。
因みにギリシアのクレタ島の人々は世界で一番多くオリーブオイルを摂取している人々で、年間一人当たりなんと40リットル!
我々日本人の一人当たりのオリーブオイル摂取量が平均250ミリリットルですので単純に計算して160倍!日量110ミリリットルということになります。
すごいですね。
注目すべきはこの地域には心臓病疾患や患者が少ないということ分かっていることです。
オリーブオイルに含まれる良質な脂肪酸であるオレイン酸は、悪玉コレステロール量(LDL)を下げ、善玉コレステロール量(HDL)を維持若しくは増加させるすぐれた働きを持っています。
この結果、血管内のコレステロール値を下げ、動脈硬化を防ぎ、ひいては心臓への負担を和らげることに繋がっています。
世界的にも食生活が豊かになり、肥満を始めとした成人病患者数が増加傾向にある中、「地中海式ダイエット法」が注目されるようになっていることはウナズケル結果です。
ただ、上に示したピラミッドをよくご覧ください。
一番下に「Daily Phisical Activity」とあります。
オリーブオイルも「油」である以上1gあたりのカロリーは9kcalと普通の油と同じです。
おいしいからといって摂り過ぎてしまったり、運動をを怠ると大変です。
牛肉や豚・鶏肉で摂っていたの脂をオリーブオイルに置き換える、
くらいの気持ちでオイルを摂取してみてはいかがでしょうか。
「地中海式ダイエット法」が長寿をもたらす食事法として世界的に注目されています。
その特徴として
1.野菜や果物から食物繊維を積極的に摂っている
2.チーズやヨーグルトのような乳製品を食事に加える
3.豆類や穀物を食べる
4.魚由来のたんぱく質を摂取する
5.オリーブオイルを摂取する
などが挙げられます。
どの食品をどれだけの頻度で摂取するのが理想的かをピラミッドで示したのが
下図「地中海式ダイエットのピラミッド」であります。

オリーブオイルはというと「Daily」のカテゴリーの中でやや摂取量が少ないところに位置しています。
因みにギリシアのクレタ島の人々は世界で一番多くオリーブオイルを摂取している人々で、年間一人当たりなんと40リットル!
我々日本人の一人当たりのオリーブオイル摂取量が平均250ミリリットルですので単純に計算して160倍!日量110ミリリットルということになります。
すごいですね。
注目すべきはこの地域には心臓病疾患や患者が少ないということ分かっていることです。
オリーブオイルに含まれる良質な脂肪酸であるオレイン酸は、悪玉コレステロール量(LDL)を下げ、善玉コレステロール量(HDL)を維持若しくは増加させるすぐれた働きを持っています。
この結果、血管内のコレステロール値を下げ、動脈硬化を防ぎ、ひいては心臓への負担を和らげることに繋がっています。
世界的にも食生活が豊かになり、肥満を始めとした成人病患者数が増加傾向にある中、「地中海式ダイエット法」が注目されるようになっていることはウナズケル結果です。
ただ、上に示したピラミッドをよくご覧ください。
一番下に「Daily Phisical Activity」とあります。
オリーブオイルも「油」である以上1gあたりのカロリーは9kcalと普通の油と同じです。
おいしいからといって摂り過ぎてしまったり、運動をを怠ると大変です。
牛肉や豚・鶏肉で摂っていたの脂をオリーブオイルに置き換える、
くらいの気持ちでオイルを摂取してみてはいかがでしょうか。
Caposella(カポセッラ)
薄い緑色で縁取られたラベルデザイン、ラベル中央にある円形の絵柄。
これは一体何?と想像を巡らしたくなるデザインのオイルが
今日ここでご紹介したい
エクストラバージンオリーブオイルのCaposella(カポセッラ)です。
チェリーナ種のオリーブのみを使ったこのオイルは
軽く、とてもソフトなタッチで、ミントのような
すーっとする涼しい風味が最大の特徴です。
そして後味にはピリっと辛さがくるところもさり気なくて好感が持てます。
グリルの肉やトマトのような強い味には負けてしまうので、
温野菜や白身魚の蒸し煮等に合わせると良いかもしれません。
製造元のCaposella農場は南イタリアの長靴のヒールの辺りにあり、
ペトゥルッティ家の息子フランチェスコと娘エリザが最近家族の農園を引き継ぎ、
新しく始めた新しい農園です。新しい農園とはいえ、オイルを見る限り洗練されたものを作っていて相当ハイレベルです。
このCaposella(カポセッラ)はボクの大好きな「オリオテーカ」さんが以前扱っていた商品。残念ながら今は手に入れることはできません。
オリオテーカさん、また機会があったら入荷を是非お願いしますね。
Caposella(カポセッラ)
あのラベルの絵柄の正体は「レタス」ではないかとひそかに思っている私でありました。オイルにそんな風味も隠されているような気がします。
これは一体何?と想像を巡らしたくなるデザインのオイルが
今日ここでご紹介したい
エクストラバージンオリーブオイルのCaposella(カポセッラ)です。
チェリーナ種のオリーブのみを使ったこのオイルは
軽く、とてもソフトなタッチで、ミントのような
すーっとする涼しい風味が最大の特徴です。
そして後味にはピリっと辛さがくるところもさり気なくて好感が持てます。
グリルの肉やトマトのような強い味には負けてしまうので、
温野菜や白身魚の蒸し煮等に合わせると良いかもしれません。
製造元のCaposella農場は南イタリアの長靴のヒールの辺りにあり、
ペトゥルッティ家の息子フランチェスコと娘エリザが最近家族の農園を引き継ぎ、
新しく始めた新しい農園です。新しい農園とはいえ、オイルを見る限り洗練されたものを作っていて相当ハイレベルです。
このCaposella(カポセッラ)はボクの大好きな「オリオテーカ」さんが以前扱っていた商品。残念ながら今は手に入れることはできません。
オリオテーカさん、また機会があったら入荷を是非お願いしますね。
Caposella(カポセッラ)
あのラベルの絵柄の正体は「レタス」ではないかとひそかに思っている私でありました。オイルにそんな風味も隠されているような気がします。
どうしても朝が苦手と言う人へ
朝はどうしても食欲がわかなくて困っていると言う方に朗報!
「まずはスプーン一杯のオリーブオイルを舐めよ!」
比較的胃の丈夫な私ではありますが、
胃腸が弱くて朝はダメ~と言う人の気持ちが分かる時があります。
前の晩にたくさんお酒を飲みすぎたときや、
睡眠不足の朝、
風邪で体がだるい時など。
そういう気分が悪くて嫌ですよね。
とくにその日の予定が忙しい時なんかは特に。
そんなスロースタートの朝を挽回すべく
役に立ってくれるのがこのオリーブオイル。
どんな体調であれ、有無を言わさずまずスプーンに一杯。
それをごくんと飲み干してから20~30分経つと
より活動的な自分になっていることに驚かされます。
実はこれは研究で明らかにされているのですが、オリーブオイルは
1.出すぎた胃酸の分泌を抑制し、
2.胃の運動を促進、
3.さらに消化に必要な胆汁の分泌を促進する
効果があるそうです。
この結果、胃が重くてつらい朝だったのに、
お腹が空いてつらい朝になってしまうのです。
なんとも「北風と太陽」のような説得術です。
そのほか、香りに精神を落ち着ける効果もあるとも言われるオリーブオイル。
これは「しっかりごはんを食べなさい」
と言われたあの頃の母のような存在かもしれません。
「まずはスプーン一杯のオリーブオイルを舐めよ!」
比較的胃の丈夫な私ではありますが、
胃腸が弱くて朝はダメ~と言う人の気持ちが分かる時があります。
前の晩にたくさんお酒を飲みすぎたときや、
睡眠不足の朝、
風邪で体がだるい時など。
そういう気分が悪くて嫌ですよね。
とくにその日の予定が忙しい時なんかは特に。
そんなスロースタートの朝を挽回すべく
役に立ってくれるのがこのオリーブオイル。
どんな体調であれ、有無を言わさずまずスプーンに一杯。
それをごくんと飲み干してから20~30分経つと
より活動的な自分になっていることに驚かされます。
実はこれは研究で明らかにされているのですが、オリーブオイルは
1.出すぎた胃酸の分泌を抑制し、
2.胃の運動を促進、
3.さらに消化に必要な胆汁の分泌を促進する
効果があるそうです。
この結果、胃が重くてつらい朝だったのに、
お腹が空いてつらい朝になってしまうのです。
なんとも「北風と太陽」のような説得術です。
そのほか、香りに精神を落ち着ける効果もあるとも言われるオリーブオイル。
これは「しっかりごはんを食べなさい」
と言われたあの頃の母のような存在かもしれません。