しん と
していると
それらは
そういうカタチをしたモノ
けれど
ひとたび
人の手にかかると
それは
もう
モノではなくなる
はやく
ゆっくりと
はげしく
やさしく
つよく
ひかえめに
さまざまに
変幻自在な
生きものと化す
先日の
とある高校の定期演奏会
友だちのご子息
最後の晴れ舞台
彼の楽器は
チューバ
吹奏楽の屋台骨
曲を支える役で
けっして
主旋律は奏でない
それが
なんと!
彼のソロがある
彼が主役の曲がある
派手さはないが
実直で
安定した音は
まるで
彼そのもののようだ
顧問の先生の
部長を務める彼を
信頼する気持ちが
その曲を選ばせたのだろうか
彼が過ごした
吹奏楽部での3年間を
垣間見た気がした
楽器はからだ
魂が
どのように
人生を奏でていくのか
楽器はおなじようでも
曲はおなじようでも
皆ちがう
メロディがあり
ストーリーがあり
だから
音楽って
人生って
おもしろいのかな