いつもなら
「まったく
どんな用のたし方してるんだか…
汚したら
自分で拭きなさいよ!」
なんて
ブツブツとこぼしながらの
トイレ掃除
でも 今日は
不平不満も出ない
汚れていても
掃除するトイレがあるだけで
しあわせ
朝から
TVに映る惨状
現実のものとは思えないくらい
どこから
なにから
手をつけたらいいのか
立ち尽くすしか術のない
そこに日々の営みがあった人々
どんな ことば でなら
この現実をあらわせるだろう
ありふれた日常も
日常としてあるだけで
それだけで いい
電気に感謝し
水に感謝しながら
洗濯物を干し
掃除をし
つくったものを食し
なにをしていても
日常を剥ぎ取られてしまった
人々のことを想う