入ってきたのは・・・・保険屋、掛け金の集金にきたっぽい。
なぜカレー臭いかは不明。
歯が黄ばんでいる、おそらく昼ごはんにカレーでも食べたんだろう。
ジャムおじさん、しまったと言う顔でそそくさと支払う。
微妙な空気の中、保険屋の明るいあいさつが不自然に響く。
ジャムおじさん 『・・・ごめん』
イントネーションが若干おかしい。
食パンマン 『・・・・あ、あ~んなんだったっけ??・・・・そうそう、カレーねカレーカレーパンマンが犯人ってコトさ』
一同、まさかと言った表情。
食パンマン、壊れてしまった空気を取り戻すかのように一息ついた後、低いトーンで再び話し始める。
食パンマン 『彼は以前同業者であるアンパンマンの評判に嫉妬していた、同じ手柄でこうもまわりの反応が違うと仕方ないコトかもしれないけど・・・彼の異常なまでの欲望はアンパンマンの地位を許さなかった、そして今回の凶行におよんだわけさ』
ジャムおじさん 『たしかに動機があるってのはわかったけどそれだけじゃ彼が犯人とは・・・・』
困った顔で話すジャムおじさんの右足の付け根が乾いた音をたてて爆発した。
バタ子 『きゃーーーーーーーー!!』
ジャムおじさん、皮一枚で繋がっている右足を見て少し遅れてうめき声をあげる。
食パンマン 『な、なんだこれ!?なにが起きたんだ!?』
食パンマン、ジャムおじさんの出血を止めようと手を伸ばしたが傷口をみて吐き気に襲われた。
口を押さえ外へ飛び出した食パンマン、不快な笑い声に気づき振り返る。
ドアの横に立っていたのは集金にきた保険屋だ。
保険屋 『見事な名探偵ぶりだったよ、全然違うんだもん、ハハハ』
食パンマン、自分の嘔吐物に入っていたスイカの種から芽が出ていて驚いている。
話しを全然聞いていない。
保険屋 『・・・・見事な名探偵ぶりだったよ、全然違うんだもん、ハハハ』
仕方なく同じセリフをくり返す保険屋。
食パンマン、やっと反応。
食パンマン 『なんだお前!?いったい何したんだ!?』
保険屋 『お釣りの小銭に小型爆弾を仕込んでただけさ』
食パンマン 『なんのためにこおろろロロロー!!!!』
食パンマン、話しの途中でまた吐いた。声が超ウケる。
保険屋 『そんなコトよりほら、君が言う真犯人だよ』
保険屋が指を指した方向に食べかけのカレーパンマンが倒れていた。
保険屋 『彼はボクがずっと監禁してたんですけど~?事件当日いなくて当たり前なんですけど~?さっき食べたけど意外と量が多くて捨てちゃったんですけど~?』
こいつのしゃべり方ホントイラつく。
食パンの人 『お前はいったいだれなんだ!?』
保険屋、アゴからゆっくりと自分の顔の皮をはいでいく。
黒い肌、ムラサキの鼻。
その下から現れたのはバイキンマンだった。
バイキンマン 『つーかおかしくね?俺が一番あやしくね?いや、マジさ~』
バイキンマン、携帯のストラップをぐるぐると回しながら話す。
バイキンマン 『つーかキミさ、カビだらけじゃん?いいんじゃない?ね?やっちゃいますか?俺と一緒にやっちゃいますか??』
食パンマン 『あ、はい。仲間にしてください』
食パンマン、これ以上ない見事な土下座を披露する。
・・・・・3年後。
街は光を失いバイ菌だらけになってしまい人々は病原菌、伝染病に怯えながら細々と暮らしている。
こんなもんでいいや。
もうムリ。
うまいオチなんてムリ!!
終わり。