ようやく桜がチラホラ咲き始めた金沢。

昨日と今日、仕事が休みだったoliveですが、お花見にはちょっと早すぎるので、ずっと家で過ごしていて。


そんなoliveに、実家の母から写真が届きました!

チューリップの写真です!

うわぁ~可愛い!

色とりどりに咲き誇っています。

一気に春がやってきた気分です。
いつもoliveが、季節の花の写真を母に送っているけれど、今回ばかりは、母のおかげで季節の花を楽しむことが出来ました。

母が「大動脈解離」で倒れてからひと月余り。
医師に「五分五分」と告げられて金沢から夜中に走ったけれど。
おかげさまで、無事に退院して2週間が過ぎて。
あの時もし、助かっていなければ。
主のいない花畑で、チューリップが咲いて。
家族は虚しく涙することになっていたはず。

でも、母がこの写真を撮った時。
ちょうど可憐に花を咲かせているだろうチューリップが見たくて、家から歩いて畑に出かけた母は、後で父に叱られたのだとか。
きっと父は心配なんだよね。
目が届かないところで倒れてしまったら、と思うとゾッとするだろうし。
母の体調をとても心配してるから。
畑まで歩いていけるのは、元気になった証拠で嬉しいんだけどね。

母が育てた今年のチューリップは、いつも以上に喜びに満ちて、咲き誇っているように見えて。
「元気になったよ~」と、oliveに教えてくれているようでした。

さて、チューリップの写真を見ながら、家でゆっくり過ごしていたolive。
実は何度も、泣いて、泣いて。
ティッシュで涙を拭って鼻をかんで…
久しぶりに、小説を読んで感無量の連続。

やられました〜〜原田マハさん!
大好きな棟方志功の人生を、奥様の視点で小説にするなんて!
さすがすぎます!!
「板上に咲く」原田マハさんの新刊です。

日本が誇る板画家「世界のムナカタ」棟方志功を支えた妻の物語です。
名前だけではピンとこなくても、本の横に置いたクリアファイルを見ていただけば「見たことある〜!」とご存知の方も多いはず。

富山県福光に、戦時中疎開していたので、その頃の住まいが今も残っているし、福光美術館にもたくさんの作品があるんです。
oliveも見に行った事があるんですが、ぜひ、ぜひ、もう一度、ゆっくり訪ねたいです!

oliveが涙、涙だったのは、悲しい涙ではなくて、なんというか、苦労を乗り越えた喜びの涙です。
青森の田舎に生まれ、ゴッホに憧れ画家を目指して、貧乏のどん底で、弱視でほとんど目が見えず、板画家になることを決めた棟方志功。
「世界のムナカタ」になるまでの、妻の物語。
読みやすくて、惹き込まれます。
オススメです。

2日間、読書に没頭していたoliveですが、お花見の計画も立てなくちゃね。
皆さまもどうか、笑顔溢れる春の日をお楽しみ下さい。
明日も佳い日でありますように。
ごきげんよう!