10月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4708
ナイス数:1136
仏果を得ず (双葉文庫)の感想
人形浄瑠璃文楽の楽しさを教えてくれる一冊。一生を捧げてもいい好きなものに出会えた喜びと、それをエネルギーへと変換する様が、なんとも心地よく描かれています。芸に精進する本気な健は、恋も本気と書いてマジ!だからこそ言えるセリフの粋さ。「真智さん、俺にとっての一番は未来永劫、義太夫なんです。真智さんは二番なんです・・・」(本文より)好きだなぁー♡さらりと読める人情劇。好きだなぁー♡ ってな陳腐な言い回しもワシのプライドはユルユルなので許すのである(←「ちかえもん」観てた人にはわかるよん♪)
読了日:10月31日 著者:三浦 しをん
今夜、すベてのバーで (講談社文庫)の感想
YouTubeで「徹子の部屋」に出演していた中島らもさんの動画を見る。ウイットに富んだおもしろ会話の中に知的さを匂わせ、徹子さんのつっこみにも動じない。いいぞー!面白かったよーー!あっ!そうだ、らもさんの本、積んでたんだ。この機会にと、思い立ったが吉日な一冊です。入院患者のおもしろエピソードや、クセの強い担当医とのやりとりと対比するように、綿密な資料による学術的な部分とで緩急つけた構成の上手さ。本書の中でも垣間見るウイットさと知的さ。それに加えキザな面もみることができおもしろかったです。
読了日:10月30日 著者:中島 らも
きっと君は泣く (角川文庫)の感想
同性からは煙たがれる性悪女。しょっぱなから鼻もちならんさに!ムキィーーなんです。ムキィー!だからこそ、どう変わっていくのかが気になって読む手が止まらない。見た目だけの美しさで世渡りしていた椿と共に、「美しさ」とは何だろう?そして「醜い」とはなんだろう?と、考えるように誘われるのです。椿がたどり着いた答えとは・・・タイトルだけを見ると、悲しい恋愛のお話と思えたのですが、そこは山本作品ですもの。つつかれたくないところ、えぐってきます。捻りをいれたえぐりが痛いけど・・・やっぱりいいし、好き♡
読了日:10月27日 著者:山本 文緒
きみはだれかのどうでもいい人 (小学館文庫 い 49-1)の感想
働くとはある意味同じ土俵に立つということなのだろうか。だが、土俵に対する意識はそれぞれ違う。上昇志向の強い者、挫折経験者、そつなく適当にやり過ごす者、脛に傷を持つ者。それぞれの立場、経験、考えの違い等で自分と相手の相違が目につく。余裕がある時は対応できても余裕がない時に標的になるのは、自分より出来の悪い人。その人が触媒となり、普段は心の奥底に眠らせている悪意という狂犬が牙を剥く。私もあなたも隠し持っている狂犬から目が離せない!鎖につないでるはずの狂犬を知らぬ間に放っていませんか?と問いかけられた一冊。
読了日:10月24日 著者:伊藤 朱里
雨夜の星たち (文芸書)の感想
仕事の条件として致しません!スタイルは大門未知子と同じ!?本書の主人公は、カッケー!とはならぬが、空気を読まない生き方も同じ。違う角度から生きづらさを提示してくれる作品で、世間的、一般的には〇〇と言われていることに対し、それってどうなの?と、考えさせられる作品でもありました。
読了日:10月23日 著者:寺地はるな
望遠ニッポン見聞録の感想
「テルマエロマエ」の作者で、17歳でイタリアに渡り、その後もさまざまな国を転々としてきたヤマザキマリさんから見た!ニッポンとは?印象に残ったエピソード。ビールと歯の話が興味深かった。そして、嫁姑問題は世界共通だったんだーー!イスラム教徒の女性たちは見えないところにオシャレ!?日本のトイレは世界一!うんうん、海外から帰国し、日本のトイレに入ると涙が出るほど感激するもの。そうなんだ!と感心したり、わかる♪と頷いたり、ニッポンのいろんな面を垣間見ることができる一冊でした。
読了日:10月20日 著者:ヤマザキマリ
三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)の感想
例えるなら、あなたにとってランチの三千円とは?たかが三千円されど三千円ですか?それとも、たった三千円?そんなにも三千円とか?いやいやちょうどいい三千円?お金の価値観は人それぞれ。また生き方も人それぞれ。御厨家三世代女性たちを通して金は天下の回りものや金の切れ目は縁の切れ目だけじゃない選択など、なるほどエピソードが体現でき幅広い人たちが共感できる一冊です。本書通して肝に銘じたことは、お金は待っていても向こうからやってこない!節約も資金運用も知って学んで使っていこう!処世術が学べ、やがて辛抱する木に金がなる~
読了日:10月17日 著者:原田 ひ香
ブラザーズ・ブラジャーの感想
第二回氷室冴子青春文学大賞受賞作。ジャケ買いにはタイトルも含まれる~♪あると思います。元のタイトルは、「きみのゆくえに愛の手を」本タイトルの簡素さインパクトさ、中世的な顔が描かれた装丁とが相まって、目が、手が、自然に引き寄せられる魅力ある一冊。兄弟関係になって間もないのにブラジャーを愛する義弟をすんなり受け入れる義姉JKのグイグイさが、ちと違和感ではありましたが、それなりに楽くく読むことできました~
読了日:10月16日 著者:佐原ひかり
背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫)の感想
負の連鎖による哀しい物語なのよ。ホラーとミステリーと人間模様が上手く融合した三位一体感が良き♡どれかが遠慮するのではなく、お互いに引き立てあってるのよ。そこに感動した!
読了日:10月13日 著者:道尾 秀介
背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)の感想
上巻は、霊現象についてうんちく、ハウツー本!?説明が長いのだけど、ここテストに出るからー!(伏線)ですからね( -上巻で読むのを止めるな!
読了日:10月13日 著者:道尾 秀介
朔が満ちるの感想
家には秘密がこもる。その家族だけが抱えている秘密が。あらわにならなければ、その秘密は腐敗を放つ。(本文より)3歳男児に熱湯浴びせて殺害した事件が記憶に新しい。子供のSOSにどう向き合うのか?私には、親に愛されなかった者たちが、最終的には親になれるのかを問う物語だったとも思うのです。
読了日:10月10日 著者:窪 美澄
インドラネットの感想
少年漫画セオリーは、主人公の戦いと成長をテーマとしていますよね。戦う目的(キッカケ)→敵を倒し目標を達成する(欲)→敵を倒した先の・・(真理)おぉぉーーーー!まさに!本書は少年漫画じゃないかーー!と思いながら読み始めるも最後に、そっちー!と絶望に落とされるーー!ガ━━(゚д゚;)━━ン!!
読了日:10月09日 著者:桐野 夏生
リバース (幻冬舎文庫)の感想
はじめまして、雨宮家住み込み家政婦の幸子です。突然ですが、幸子は幸せ者です。だって、イケメン医師の旦那様に、美しい奥様、麗しい双子の姉、梨花さまと、姉に憧れ姉のようになりたい妹の結花さまのお世話ができるからです。幸子の趣味は、親代わりの神父さまに手紙で雨宮家であったことを事細かく報告することです。えっ?私的情報漏らしすぎーー!ですって?ただ、幸子は雨宮家のみなさまが大好なだけです。大好きな雨宮家ですが・・・気になることばかりが起こります。これ以上のことは幸子からは言えません。気になる方は雨宮家へ(読んで)
読了日:10月06日 著者:五十嵐 貴久
白鳥とコウモリの感想
罪を犯したこと、罪を見なかったことした、黒歴史の秘密を隠したために負の連鎖がー!新作をコンスタントに発表しているのに、レベルを落とさず且つ!グイグイ読ませる凄さ。500ページ超えなのにイッキ読みしちゃったわ。量刑に最も大きな影響を与えるのは結果の重要性ということがポイントの裁判に疑問を持つ被害者家族と加害者家族が手を組み事件を明らかに。タイトルの「白鳥とコウモリ」はこの二人のこと。白鳥とコウモリが空を飛びながら入れ替わる残酷さ。暗闇から明けゆく空のごとく光を感じることができるラストが救いでした。
読了日:10月03日 著者:東野 圭吾
死んでいない者の感想
大往生を遂げた男の親類たちが過ごす通夜の夜の物語。コロナ禍がキッカケとなり家族葬が主になりつつありますが、以前は冠婚葬祭といえば親族大集合でしたね。優秀な者に、落ちこぼれな者がいるのは、社会の縮図同様で親族の縮図としてあるわけで。その描写がリアルであり飄々とした面白さもある。そしてなんといっても!装丁だけでテンションがあがる一冊でした。
読了日:10月02日 著者:滝口 悠生
読書メーター
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読んだ本のまとめ・・・2ヶ月ほどさぼってましたが復活です。
最近はドラマより本を読んでることが多いかも(;^ω^)
でも朝ドラは録画してみてるよーーん♡
新しい朝ドラがはじまりました。
「カムカムエヴリバディ」
ヒロイン三代でバトンを渡しながら100年の物語。
一週目『1925~1939』
岡山の和菓子屋「たちばな」の安子。
餡子が好きな明るい女の子。
住み込み?従業員に家族揃ってご飯です。
笑顔、笑顔のご飯タイム。
優しい描写に、こっちまでニコニコ😊
跡継ぎの兄貴は和菓子屋よりチャップリンに興味があり。
跡継ぎだからと頭ごなしに決めつけないで、兄貴の好きなことを優先させるじいちゃんにお父さん。
そんな橘家のもっかのところ、みんなが欲しいものはラジオ。
孫に甘いおじいちゃんのおかげで!?
ラジオがやってきたーーー!
ラジオだけじゃなくて、初恋もやってきた安子ちゃん14歳♡
小学生の時の同級生、勇くんの兄の稔さん。
爽やかな笑顔で英語もできて、自転車の乗り方も教えてくれるスキテ男子。
稔さんの影響で英語に興味を持つ安子。
毎朝、ラジオで英語を聞いてお勉強です。
安子&稔。浴衣着てお祭りデート。
ニマニマしちゃうじゃないの~![]()
面白くないのは安子のことが好きな勇くん。
三角関係ーーー!というベタさ~
今度三人はどうなっていくのか?
笑顔の食卓、ラジオ、英語、お祭り、野球、淡い恋。
なにもかも夢のような幸せな描写。
だからこそ今後・・・・怖いよーーー!
今後、戦争が起こることをいまを生きる私たちは知ってるから![]()
大好きだった「ちりとてちん」藤本有紀さんの新しい朝ドラ脚本。
やっぱり好き![]()
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