お久しぶりです。
最近は、インスタで読書感想を書いていたので、こちらはすっかりご無沙汰になってました。
でもねー!
本日、167回直木賞&芥川賞が発表されましたよね。
なんと、芥川賞受賞作を読んでいたので感想をUPしますね。
高瀬隼子 「おいしいごはんが食べられますように」
バレンタインの義理チョコ🍫
嬉しいですか?
迷惑ですか?
私の場合、職場で女性が一人になったタイムングでやめました。
でも、他部署の方で手作りチョコを配ってる人もいます。
男性A:どうして今年は配ってくれないんだよー。
男性B:やめてくれてホッとした。
男性C:手作りって世界でひとつ感があって嬉しいな。
男性D:手作り!キモっー!
(←男性たちの心の声は想像で(;^ω^))
義理チョコに定義なんてないよ....。ってことですよね。
なのに...いらないのにノーといえない。
めんどくさのにノーといえない。なぜでしょう?
🔖「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。職場でそこそこうまくやっている二谷。皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川。仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない人間関係を、食べものを通して描く。
🍲🍲
面白かったー!!
食が中心に描かれている作品なのに、美味しそう(๑´ڡ`๑)ウマソーよりも、胸やけを起こし変なゲップが出るー。
ゲップの正体に心当たりありな部分があってね。
不快と、不穏と、同感の調合が良き一冊!
🍲🍲
働きアリの法則ってありますよね。
集団を「よく働く・普通・働かない」に分けたとき、
働きアリが全体の2割、普通のアリが6割、働かないアリが2割になるという性質。
・押尾は、やるならちゃんとやりたい。2割の働きアリを目指す。
・二谷は、要領よくこなす6割の普通のアリだが、食に対しても人に対しても歪んだ考えの曲者。
弱弱しさの中に、守られて当然、といったふてぶてしさに惹かれ芦川さんとつき合いはじめるも、つきあってるのに意地悪をするサイテー野郎。
・予定外のことが苦手で逃げ癖せ強しだが癒し系愛され女子な働かないアリの芦川さん。
働かないアリも何かでカバーしないと職場で居場所がない。
繁忙期に残業しないかわりに手作りお菓子を作って配る。
おいしい、おいしいと職場の連中。
おいしい以外のことを言うとハブられる職場の雰囲気((((;´゚Д゚)))
そして事件がー!最後に勝のは....
🍲🍲
私は押尾さんタイプなので芦川さんは苦手だわ。
芦川さんのような女子には怒ったら負けレーザーを感知し、無視というか距離をとる。芦川さんもどうかと思うけど...
同調圧力を強いてる支店長ーー!
まわりをちゃんと見ろ!責任者なんだから見ろ!
といっても...
「芦川さんは無理をしない。できないことはやらないのが正しいと思っている。わたしとは正しさが違う。違うルールで生きている」(本文より)
わたしの正しさ、押尾さんの正しさ、芦川さんの正しさ、クソ野郎二谷の正しさ、支店長の正しさ...。
みんな違うルールで生きてるからやっかいだ。やっかいだからと手放しているとますます世界は狭くなるんじゃなの?
🍲🍲
フツーに見える二谷の内面が目には見えないものとして描かれ、
不気味でフツーでは読めないような作品になっていていたのが本書の魅力のひとつだったのではないかな。

