テレビ放送されていた、「僕だけがいない街」を観ていた時、
ちょうど!森見登美彦「夜行」を読んでいた。
映画を観終わり、「夜行」を読み終った後に浮かんだ言葉は、
「僕だけがいない曙光の街」
夜行
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※「僕だけがいない街」簡単あらすじ。
タイムスリープ能力を持つ主人公が、
過去に行って自分と周囲の人々を襲う悲劇を回避する
ミステリー・サスペンス物語。
内容は、まったくもって違うけど、
違う世界を見たことで、助けたことで、
ひとりの自分は、ちっぽけな自分でも大切な人を守ることことが
できると成長する。
ひとりの自分は、自分の置かれた場所で・・・(きっと)咲くことを
心に決めて「夜行」へと帰っていく。
「夜はどこにでも通じているの、世界はつねに夜なのよ。」
夜があるから朝がある。
朝があるから夜がある。
「夜行」あらすじ。
僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。
私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。
十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、
長谷川さんは突然姿を消した。
十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。
夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な
体験を語り出す。
私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と
出会っていた。
旅の夜の怪談に、青春小説、ファンタジーの要素を織り込んだ
最高傑作!(BOOKデータベースより)
幻想的な世界観を描き、朝靄の中を彷徨っているようなのだが、
現実が一番怖いと自分は「夜行」を読んで感じた。
10年前の火祭りの日を境に、
僕は、「夜行」の世界へ。
長谷川さんな「曙光」の世界へと。
夜行が「現実」なら曙光は「理想的」な世界なのかな~
とも・・・思った。
「僕だけがいない街」の藤原竜也は、
皆が曙光を生きるために過去を大きく変え、
自分ができる成すことを行い、
結果、理想的な世界を築いたことで、
自分だけがいない世界(死)を迎える。
だが、世界はつねに夜なのよ。
だから、「夜行」の世界では藤原竜也は生きているのだろう。
「夜行」と「僕だけがいない街」ごちゃ混ぜ脳になった空想です。
幻想的な世界観で結末が明確ではないけど、
あたしはどっぷりとハマれた「夜行」なのでした。
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