2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1688ページ
ナイス数:236ナイス
金魚姫
の感想
すべての道はローマに通ずるというか、中国に通ずる。そう、すべては繋がってるのです。ブラック企業で心が病んでしまった男が夏まつりの金魚すくいですくった金魚が美女へと変身。奇妙な共同生活が、いとおかしい愛らしさ。だが、真実は知った時、女と燕は一度飛び立てば同じ巣には戻らん。それゆえに切ない。それゆえに余韻を残すお話でした。とにかく面白かった!!それに尽きます。
読了日:3月27日 著者:荻原浩
ロマンシエ
の感想
乙女男子の成長物語でいいのだろうか?主人公の美智之助くん。喋り方は、りゅうちぇるで容姿は菅田将暉くんのイメージだった(^^ゞ最後までちゅうちえる喋りに置いてけぼりだったけど、それが彼の特徴なのだろう。芸術家は天才よりユニークが大切に合点する人物だった。性同一性障害という重くなりがちな話を、明るく扱っているのも、彼自身の心が無色だからだろう。どんな色も受け入れる心を持っているんだろうな~青春マンガのような一冊でした。
読了日:3月26日 著者:原田マハ
あの家に暮らす四人の女
の感想
古びた洋館に住むざんねんな女たちの現代版『細雪』ということで読んでみました。細雪は読んでいないのですが、きっとこんだけファンタジーさはないでよね(^^ゞ女四人揃えば、もっと揉め事があってもよさそうなの、秘密のあかずの間を勝手に開けられたのに、さして怒りもしないのは、きっとカラスに河童に幽霊が守ってくれているからでしょう(^^ゞ何気に追い出された夫で父親が重要な立場だったのにびっくりぽん!映像より舞台化された方が面白くなりそうな作品だと思いました。
読了日:3月21日 著者:三浦しをん
スクラップ・アンド・ビルド
の感想
テレビで観る著者のイメージが強かったですが・・・意外とまんま!?と思える文体でしたわ(^^ゞ死にたいと言いながらも生にしがみつくじいちゃんを見抜くことができなく、願いを叶えてやろうとする孫。弱らせようとする一方で、自分は体を鍛えていく孫。この対比が最後に意味を持つのかな?孫が再就職して旅立つ日。不安からよろめき躓き転びそうな心。自分より弱い肉体がない。じいちゃんと同じだったことに気づく・・・自分もまた生にしがみついていることを。だから闘い続けるしかない・・・自分はそんな風に感じたラストでした。
読了日:3月13日 著者:羽田圭介
まにまに
の感想
間に間で読めるエッセイ本でした。全体的に関西人らしい思考だなと思ったので、まにまにやで!とか、まにまにでんねん!気分で読んでみました(^^ゞなんですかね・・・最近のエッセイ本は笑わしてなんぼ感が否めないもの確かですわ。そっち系好きだけど~大好きだけど~(^^ゞ
読了日:3月13日 著者:西加奈子
スーツケースの半分は
の感想
青いスーツケースで繋がる物語。旅が苦手な自分だが、旅がしたくなるお話でした。スーツケースの半分には、占いは鵜呑みにしないが、おみくじで何を引くのかとワクワク&ソワソワするような気持ちも詰め込んで旅立ちたいものだと読み終った後に思ったわ。
読了日:3月6日 著者:近藤史恵
読書メーター
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桜が満開ですね
図書館の桜も満開で、ちょっと寄り道な日曜日。
3月は6冊となりました。
やっと読めた羽田圭介氏の「スクラップ・アンド・ビルド」
芥川賞作品とは思えない!?読みやすでした。
平成27年下半期、芥川賞に選ばれた、
滝口悠生氏「死んでいない者」を文藝春秋に掲載されていた
もので読んだのだが、何のこっちゃ?のままで終わったもの~
芥川賞もいろいろやね。
はい、素人感想でございます
昨今では、原作がドラマ化されることが多いですな。
春ドラマも原作本が多数あるようですが・・・
その中で、昨晩はじまったユースケサンタマリア主演「火の粉」
遅い時間帯だったので、ながら見してました。
原作は数年前に読んだのだけど、
当時の胸糞悪さがお脳に甦る描写でございました。
殺人事件で無罪判決となった男ユースケサンタマリアが、
無罪判決を言い渡した元裁判官の家の隣に引っ越してきた。
引っ越しのご挨拶が手作りバームクーヘン。
バームクーヘンに恐怖を感じるなんてーーー!
バームクーヘンには罪はないけど怖いっす!
とにかく怪しい男ユースケサンタマリア。
今のところ、男版!?仲間由紀恵といったところでしょうか?
こいつか殺ったのか?殺っていないのか?
人の懐に入り込むのが上手いのは、
マイヤー仲間由紀恵と同じ。
昼ドラならぬ夜ドラで、ドロドロ&つっこみどころ満載を
見せてくれるのでしょうか?
そのうち、ユースケサンタマリアが、
たわしバームクーヘンを隣人に食わす日がくるのでしょうか?
そこも見どころか?
映像化されたモノも、なかなか面白かった。
原作の胸糞悪さも見事に描かれていた。
元裁判官家庭にて、
寝たきりの姑の世話をする嫁。
寝たきり姑と小姑が、胸糞悪さ全開です。
遺言書で、それぞれの家族にはそれなりのお金を
託すとしたためているのに、
嫁には3万円!!
書いた時点で意地悪としか思えない姑にキィーーーー!!
だが、粥を喉に詰まらせ亡くなる姑。
このくだりはすでに、昨晩放映されておりました。
偶然なのか?それとも故意なのか?
タイトル「火の粉」
人は、自分の身に火の粉が振りかかった時どうするのか?
追い詰められていく様が見事な小説です。
さて、追い詰められていく恐怖をどう体現させてくれるのか
楽しみになってきましたよ♪
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