心とからだ、どっちを殺したほうが悪いの?~「海底の君へ」感想~ | oliveのドラマ帳~風に吹かれて~

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朝ドラ「スカーレット」から、連続ドラマの感想を、
ひと味加えて、自分味に料理します。
ゆるりとご試食くださいませ♪

『ブラタモリ』をながら見しながらご飯を食べようと思っていたら、

藤原竜也主演のドラマがはじまった。


『ブラタモリ』はお休みのようだ。

まぁ、いいか。

藤原竜也だし・・・

ハズれはなさそうな気がするのでドラマ観よう♪


気軽なドラマじゃなかった。


テーマはいじめ。

中学の時のいじめが原因で、

いじめ後遺症に悩む男が!!

冒頭から目の離させないことをやっている。


『僕と死んでください!』爆弾のスイッチを押そうとする

藤原竜也の鬼気迫る演技に、

箸が止まった・・・

そして、夢中になって観ている自分。


先日読んだ、『Aではない君と』を思いながら。

Aではない君と/講談社
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「海底の君へ」感想を♪



壮絶ないじめから、海底の中を彷徨い続ける藤原竜也。

体調を崩し普通に生活できない彼に、

中学同窓会への招待状が届く。


いじめの中心人物だった子は、弁護士になっている。

演じるのは、忍成修吾くん。

まさに!ハマリ役で反省もない憎たらしい男なのだ苦笑

いじめは若気の至りで、ふざけただけ。

やんちゃだっただけだと笑いながら語る男。

いじめられる側にも原因があると言ってのける。


一方向でしか物事を見ることができない人に、

弁護のお願いはしたくないと思えたよため息


まぁ、一方向しか見えていないのは、

いじめるている側だけじゃない。


いじめられている側も、

また一方向しか見れなくなってしまう。


先日読んだ本、「Aではない君と」は、

いじめがキッカケで同級生を殺してしまう少年のお話。


その彼が父に呟く。

「心とからだ、どっちを殺した方が悪いの?」


心を殺されたしまった少年の叫び。


明確な答えを出すことができなかった父は、

最後に、息子に告げる。

からだを殺すほうが悪い。

もう、その子に会いたいと思っても会えなくなる人がいる。


当たり前のようなことだが、

当たり前のことを忘れてしまう。


なぜ、人を殺めてはいけないのか・・・


ドラマに戻ります。

藤原竜也が知り合いになった女性、成海璃子の弟が

いじめを苦に自殺未遂。


心を殺されてしまった・・・

この世からいじめをなくしたい。

藤原竜也は、ある行動にでる。

同窓会で、身体に時限爆弾を身につけ、

ネット中継で訴える。


同級生たちを前に、

僕と死んでください!


いじめた子も、見て見ないフリしていた子を巻き添えにして。


スイッチを押すのか?押さないのか?


そこに!成海璃子が止めにやってくる。

殺してはだめだ。

その人たちがいないくなったら悲しむ人がいる・・・

そんなようなことを言っていたと思う。


藤原竜也がやったことは、話題になるも・・・

身勝手な行為だと非難される。


確かに身勝手な行為だ。

被害者だった自分を加害者にしてしまったのは、

自分自身なのだから。


爆弾のスイッチを押しても押さなくても、

いじめがなくならない世界を描くならば、

スイッチを押したほうがよかったのではないかという意見を目にした。


そう、藤原竜也の行動で変化があったわけじゃない。

いじめはなくなっていない。


でも、刑期を終えた彼を待っていた成海璃子。


Aという少年を支えると覚悟を決めた父親。


だれかが居てくれる。

話を聞いてくれる。

一人じゃないと思えることが大切なんだと思った。

それに最後は気づけたことが、

なによりもの変化で、観ている側も救われた。


ドラマも本も、考えさせられるテーマで、

いろんな意見があると思う。

いろんな意見があることが、次へと繋がるわけで・・・

次へと繋げるためにも考えてみる日があってもいい。

そんな機会を与えてくれたお話でした挨拶


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