24時間テレビ内でのSPドラマ。
今回は、大野智くんが主演でした。
何をやっても中途半端だと感じていた青年。
満足でも不満でもなく淡々と生きていた日々だったが病気で倒れる。
悪性リンパ腫。血液のがんになり、
家族との闘病の日々がはじまる。
淡々と生きて、淡々と死んでいった青年。
主人公が大げさに泣いたり、叫んだり、嘆いたり、しない。
さあ、みんな一緒に泣いて、同情してくれよ~!
そんな感じは一切ない。
大野くんの淡々とした生きざまな演技もよかったけど、
入院中に知り合いになった青年役の山田涼介くんがよかった。
子供の頃に病気で片足を切断し、入退院を繰り返す日々。
その中で自分が決めたこと。
生きることに執着しない練習。
とっておきの場所。
そこは霊安室。
彼にとっての精神安定剤。
誰にだっていつかは終わりがくると、棺桶を恍惚の悲しみで
抱きしめる山田涼介くんを抱きしめてあげたくなったよ
このドラマ、山田くんがいなかったら途中リタイアしたかもしれない。
どちらかといえば、お話はありきたりだ。
病気になった青年が死を受け入れて家族と最期を迎える。
主人公の大野くんと山田くんが死について語る。
俺は!死にたくないんだよ~!と泣き叫ぶわけでもないのに、
命以外にほしいものはなくて、死ぬほど怖いものがないのが、
ちゃんと伝わってくる二人の淡々とした演技。
人は誰かの役に立ちたいと思うが、
すぐに忘れてしまうのも人。というようなセリフがあったが、
これって??
だから、毎年24時間テレビを続けてんだよ!?という、
軽~くメッセージ入れているのか?
「死ぬことは終わることじゃない」
このドラマの主人公が残した言葉。
家族には、まわりの人たちには終わりじゃない。
思いはちゃんと残っている。
終わりじゃないから・・・
霊安室が精神安定剤だった山田くんが、
最後は誕生したばかりの赤ちゃんを見て微笑んでいる。
終わりじゃない思いが伝わったシーンでしたね。
山田くんばかり目で追っかけたSPドラマとなりました
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