あの日は、本当なら海まで自転車で15分程の実家に用事があって行く予定だった。
だけど、朝から予定の時間がことごとくズレて実家に行くのが遅れてしまった。
当時、保育園に通っていた息子が登園の時間になって行きたくないと言い始め、たまにはいいか…と保育園を休ませた。
それがキッカケとなって実家にいただろうという時間、ちょうど地震のあった時間は自宅にいた。
3月というのに雪の降る中、息子を抱きしめながら、生まれて初めて家の屋根が波打つのを見た。
暖をとる為に車に乗ってエンジンをかけるとカーラジオから”大津波警報”の声。
何度電話をしても繋がらない携帯。
幸い、実家の両親は避難をして助かった。
実家は東道路のおかげで床上浸水ですんだ。
海の近くの病院に勤めていた妹は津波の第1波にのまれたけど、なんとか助けられて今は元気に過ごしている。
あれから5年。
震災の日のことは一生忘れない。
小学校では避難訓練のたびに”自分の命は自分で守りなさい”と教えられています。
少しでも多くの命を守るために。
世界中で地震や自然災害があるたびに思います。
どうか、被害が大きくなりませんように。
どうぞ大難が小難に。
小難が無難になりますように。
笑顔の人が増えていることを信じて…