私の教会の礼拝メッセージが、創世記のリベカの箇所でした。
リベカの人生を思いめぐらしてみると、今まで気付かなかったリベカの人となりが見えてきました。
リベカはアブラハムの息子イサクのお嫁さんになった人です。
イサクのお嫁さんを見つけて来て欲しいとアブラハムに頼まれたしもべがリベカと会った時、彼女は次のように描写されています。
「この娘は非常に美しく、処女で、男が触れたことがなかった」創世記24:16
とても美しかったようで、容姿はもちろん醸し出す雰囲気も美しかったのでしょう。
しもべが「あなたの水がめから水を飲ませて欲しい」と頼むと、見ず知らずの人であったにもかかわらず、
「どうぞ、お飲み下さい。ご主人様」創世記24:18
と気持ちよく、自分がわざわざ坂を登って持ってきた水を差し出します。
それだけではなく、
「あなたのらくだにも、飲み終わるまで、水を汲みましょう。」創世記24:19
と言って、頼まれてもないのにらくだにまで水をあげるのです。
しかも「井戸まで走っていき」とあります。
キビキビとめんどくさがらずに水を汲んだ姿が想像できます。
きっとしもべは、何人もの家来とらくだを連れていて、身なりもそれなりにパリっとしていたのではないかと思われます。
怪しい雰囲気ではなく、紳士的だったのでしょう。
それでも、です。
知らない人にこんなに親切にできるなんて、スゴすぎる!
しかもサラっと書いてあるけど、水汲みは重労働。
私は、せいぜいしもべに水をあげるくらいで、らくだにまで水を飲ませようなんて、これっぽっちも思わなかったと思います💦
リベカは心の優しい人であり、同時にキビキビ動く姿から利発な人でもあったことが伺われます。
外見も美しく、心も美しいなんて完璧!
また、その後しもべにイサクの所に来て欲しいと言われると、直ぐに決断し、見知らぬ土地まで嫁いで行くのです。
イサクが親戚であり、信頼できる人らしいとわかっても、見知らぬ土地に不安もあったでしょう。
リベカもまた信仰を持っていたに違いありません。
まだ相当若かったと思いますが、神様を信頼して決断したのだと思います。
美しさだけでなく、信仰も兼ね備えていたなんて!
ホントに完璧な人!
と、この時まで思っていました…
でも、聖書を読み進めると、やがて双子を産んだリベカは弟ばかりを偏愛します。
成長と共に兄弟の仲が悪くなるのですが、母の偏愛の影響もあったのではないでしょうか。
その後、弟は父を騙して、兄がもらうはずの長子の権利を奪います。
その指示をしたのはなんとリベカなのです!
いくら弟の方がかわいいからといってそこまでするとは…💦
リベカにはリベカのいい分があったでしょう。
けれど、夫であり一族の長でもある敬うべき人を騙し、自分の願いを押し通した姿には、結婚前のリベカの姿は感じられません。
優しさも賢さも失ってはいなかったのかもしれないけれど、人はそれだけではないということです。
完璧な人っていないんだなーとつくづく思いました。
聖書にはいろんな立派な人物が出てきますが、何一つ失敗のない人はいないのです。
聖書って本当に人間のありのままの姿を描き出していると、こんなところからも思います。
この長子の権利を奪った事件のせいで、弟のヤコブはとても苦労しますし、彼もまたいろんな失敗をします。
けれど、ヤコブの子孫からイエス・キリストが生まれるのです。
そして、リベカもまたキリストの先祖の1人となるのです。
神様はこんな不完全な人間たちをキリスト誕生のために用いられます。
また、失敗と思える出来事でさえも、欠かせない歴史の一コマとして、それがなければここに繋がらない出来事として、神様の壮大なご計画の中で位置付けられるのです。
人知をはるかに超えた神様のご計画と、人を切り捨てることのない無限の愛に畏敬の念が湧いてきます。
なんだかいちいち自分の失敗を気に病むのもアホみたいな気がしてきます。
自分を責めたところで過去には戻れないし、何より自分で失敗と決めつけたり成功と思っていることも、神様の目から見たらどう見えているかわかりません。
私に出来ることは、できるだけ主の前に誠実に生きること。
そして、失敗したなあ、ダメだなあと思うことも、自分ではジャッジしないで、そのまま神様の前に差し出すこと。
それが「ゆだねる」ということなのかなあと思います。
私の好きな言葉に「主権は主にあり」というのがあります。
私たちの人生の支配権は神様にあるのです。
人生を乗っ取られたみたいでイヤだと思う人もいるかもしれません。
けれど当てにならない不確かな自分が自分の人生の舵を握るより、全知全能で愛なる神様が握っていて下さった方が安心だと思いませんか。
ゆだねることは、主権が神様にあることを認めることでもあると思うのです。
完璧な人はいないこと、それでもよいこと。
改めてリベカから教えられました。
読んでくださってありがとうございました。