建物の中に入り、受付を済ませ、番号札をもらう。

トイレを済ませ、大きな教室で待機する。U先生もO先生も高僧先生も就職試験同様スーツ着用が好ましいと言っていたが、黒や紺、グレーのリクルートスーツの方はあまり見かけなかった。どちらかというとカジュアルかセミフォーマルな服装が大半だ。女性は白やベージュ系の洋服を着ている人がちらほらいた。中には着物の方もいる。

○ー○~XXまでの方、移動して下さい、と言われ、小教室へ移動する。そこでもしばし待機する。私語は慎むようにと言われた通り、誰もトイレへ行きたいと言う以外喋らない。

そして再度番号を呼ばれて別の教室の前の椅子に座る。廊下は暗い。中で面接が行われていると思うと、ドキドキする。

カバンの中のものを出せないため、ギュッと握りしめ、「Rちゃん、助けてね」と心の中で唱えた。

前の人が教室を出て、少ししてから呼ばれ、中に入る。