2015年の通訳問題を分析する。長いものもあれば、短いものもある。この時間帯のこの回に当たったら、通訳もスピーチもできたのにという声がH通訳案内士養成スクールの2次試験レポートにちらほらあった。やっぱりその人その人、問題の当たり外れってあるんやな~。これも運やな。しかしこの通訳の問題、一番長そうなものと一番短そうなものとでは、50字ほど(きちんと調べていないからわからないけど、もっとあるかも)差がある。これを確か20秒程で審査官が読み上げるとどこかに書いてあった。一番長そうなものと短そうなものをキッチンタイマーで20秒計って読み、録音したものを再生し、メモ取りを実践すると、長いものは早口で読んだのでメモが取れない。短いものはゆっくりなので余裕でメモが取れた。これってどうなの?って言いたくなるが、こんな面倒なことをしているのは私だけやろうなと苦笑する。昨年度の私の問題は長い部類だった。それを日本人審査官はよどみなく、まるで計ったかのように20秒くらいの速いスピードで読み上げたので、完璧にはメモが取れなかった。

 

オンライン英会話で日本人の先生からスピーチは大丈夫だから、通訳の練習に力を入れた方が良いと言われた。

なので、こまめな実家の母に頼み、どこか適当なサイトから日本文化や歴史、地理、一般常識の文章を引っ張ってきて、一番長い問題に合わせて問題を作り、20秒以内で読んで欲しいと頼んだ。それをSkypeで練習に付き合って貰う。

私が中々メモを取れずにモタモタと訳すと「もっとこうした方がいいんちゃう」などとイライラした顔でチャチャ入れするので、うっとうしいのと恥部を見られている恥ずかしさで、「悪いんやけど、読み上げて、一分計って、経過したら、ストップって言って何セットかまとめて録音したものを添付ファイルで送ってくれる?」と面倒くさいことを頼んだら、快く引き受けてくれ、毎週送ってくれるようになった。

母はどこから探してきたのかわからないが、数々の素晴らしい文章を時折詰まりながらも読み上げ、送ってくれた。よその母親に比べて相当口うるさいが(と兄が面と向かって言ったら怒っていた)、ここまでしてくれる母というのもなかなかいないやろうな~。

 

* ここで母の作成した音源をアップできれば良いのですが、どこかのサイトから文章を引っ張ってきたようで、copyright infringementになってはいけませんので残念ながら公開できません。

通訳問題が苦手で、ご家族の協力を得られない方は、クラウドサービスなどを利用して、文章作成、録音、送付を仕事でご依頼する手もありますよ。日本語だし、ライターのお仕事をされている方だったら気安く引き受けてくれるのではないでしょうか?