お金の勉強をしています
今回は、銀行の預貯金のリスクを勉強しました。
日本人は、金融資産を、銀行に預貯金として預けている人は50%以上、金融資産が保険の人は30%と、圧倒的に銀行預金で資産管理している人が多いようです。
銀行の預貯金は、決済手段としても便利で、誰もが利用していると思います。
銀行預金のメリットは、
○ATMでいつでもお金をおろすことができる
○預けたお金は減らない
○預金には利息が付く
○ペイオフ制度があるので、万が一銀行が破綻
しても、1,000万円までとその利息は保証される
やっぱり安全なように思える銀行預金ですが、実はリスクがしっかりあるんです
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物価が上がったら、お金の価値は下がる
~インフレに弱い銀行預金~
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例えば、貯めたお金10万円を
1年間預貯金に預けたとします。
1年後に10万円を引き出して使おうとします。
額面は10万円(+利息分)手元にあることになります。
現在1杯500円のコーヒーだと、
10万円あれば
100,000円÷500円=200杯分飲めます。
でも、
仮に1年後に2%のインフレになると・・・
コーヒー1杯510円となり、
100,000円÷510円=196杯しか飲めません
仮に1年後に5%のインフレになると・・・
コーヒー1杯525円となり、
100,000円÷525円=190杯しか飲めません
同じ10万円でも、インフレで物価が上昇すると、10万円の価値は目減りしてしまいます
ちなみに、2019年10月に消費税が8%から10%に増税していますが・・・
この消費税2%アップも、ある意味、2%インフレと同じようなことで、お金の価値が2%減ったということになります
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ペイオフ制度はあるものの・・・
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銀行の預貯金には、預金者の資産を保護するセーフティネットとして、ペイオフ制度があります
万が一銀行が経営破綻したとしても、
預金保険制度により、普通預金、定期預金は、1,000万円までとその利息は保護される制度です。
手続きを行えば、預金保険機構から、お金が戻ってきます
これも、概ね安全なシステムではあるのですか、ここに潜むリスクもあります
例えば、銀行が経営破綻したら、1,000万円までとその利息は戻ってくるのですが、
そのお金がいつ戻ってくるかはわかりません。
使いたい時にお金が使えない、資産の流動性がないという点では、機会損失のリスクになります。
やっとお金が戻ってきた時、インフレになっていたら、お金は目減りしてしまいます
銀行は殆んどが株式会社です。
なので、普通の会社と同じで、滅多にないものの、経営破綻(倒産)することもあります。
私も、過去にメインバンクとして使っていた銀行が経営破綻してしまったという体験もしました。
1,2つの銀行が、経営破綻する場合なら、ペイオフ制度も機能すると思いますが、
もし、万が一、複数の金融機関(銀行)が、バタバタと経営破綻していったら、預金保険機構の資金では、対応出来ない可能性もあると考えられます。
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その他のリスク
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ネットには、様々な情報があふれています。
財産税(資産課税)、預金封鎖・・・
色々議論や見解はあります
【財産税とは】
国民が保有する金融資産に対して課税されるというものです。
(国民の資産を政府が没収するという意味)
【預金封鎖とは】
預金封鎖とは、金融機関によるものと政府によるものがあります。
①金融機関による預金封鎖
お金を引き出すことが出来なくなる、制限されること。つまり、お金の支払いに応じなくすること
②政府による預金封鎖
国民の資産を凍結させることで、政府が強制的にお金を手に入れようとすること
実は、日本では過去に一度発生しています。
敗戦後に、財政破綻していた政府が、預金封鎖と共に、預貯金を含む国民の金融資産に課税したという事実があります。
政府の借金の返済にあてるために行われたそうです。
さすがに、資産を没収はないとは思いますが、
日本の政府債務(政府の借金)がどんどん増えているのは事実です↗️↗️
でも、「政府の借金=国民の借金」ではありません
本当の仕組みは・・・
「政府が豊かになれば国民は貧しくなる」
「政府が貧しくなれば、国民は豊かになる」
でも、政府の借金が増加し続けているということを、理由 口実に、「預金封鎖」や「資産課税(財産税)」を行う可能性も、ゼロではないかも知れません
結局、銀行預貯金は決して安全な金融資産ではないと、理解して活用することが必要です。
金融資産は、預貯金でも、保険資産でも、投資信託、株式投資、金地金でも、
どの金融資産にも、メリットとデメリット、それぞれにリスクがあるので、しっかり勉強していくことが大事です