『あなたはこの世でひとりしかいない、大切な人です。』


何度でも言いますね😸



昨日は家族関係における「呪いのワード」について書かせていただきました。


いきなり家族に関する厳しい言葉ばかり連発してしまい、余計に苦しいご気分になられる方がいらっしゃっとしたら申し訳のないことです。


もしかしたら、これまでご家族との温かい愛情を実感されながら、絆を信じて生きてこれた方々にとっては、私の「家族論」は家族そのものを否定しているように捉えられてしまうかもしれません。


決してそうではありません。

家族の愛情は最高の幸せです。

また、良好な家族関係を築いていくために長年努力されてきた方々に対し、私は心から尊敬しています。


無条件の親の愛、親を労わる子どもの親孝行、きょうだいの愛、ご夫婦の愛情と信頼の強さ、血縁関係がなくても純粋に心と心が繋がっているご関係……。


全て全て肯定いたします。


しかし、押し付けられた「家族の絆〜家族だから」についてこれまで、そして今現在も苦しんでいらっしゃるたくさんの方々が本当にたくさんいらっしゃいます。

そして「家族だから」に苦悩される方々の存在について、これまでタブー視されてきた側面があることも否めません。



私は小児科看護師として勤務していた頃、毎日のように虐待を受けて入院しているお子さんをみていました。


ネグレクト(育児放棄)、暴力、性虐待や宗教虐待、目を覆いたくなるような事例が途切れることはあありませんでした。

虐待は必ずしも白か黒かだけではなく、疑わしい段階にあるグレーゾーンのご家族もたくさんいらっしゃいました。


まだ看護師経験の浅い私にとって、虐待する親の存在は「許せない」という嫌悪感と怒りしかありませんでした。

もちろん、今でも虐待のニュースを見るたび同じように気持ちになります。


ただ、当時の小児科の看護師長さんの言葉が今でも心に残っているのです。


『どんなに虐待が疑わしい、理解しづらい親御さんであっても、決して否定してはいけない。少しでも私達の否定が伝われば、親は完全に心を閉ざしてしまう。』


このような言葉だったのですが、「虐待」とはまず加害者(と疑われる)親の側から理解をはじめる必要があります。

どの親御さんも必ず悩んでおり、親御さんへの適切なケアが必要になのです。


虐待についてふれるといつまでも書ききれないのでその他の家族関係に戻りますが、最も言いたいことは


『 誰もが親から当たり前に愛情をもらえる訳ではない。』 


と言うことです。


心理学では、心の問題のほとんどが幼少期からの親子関係の不具合と言われています。

必ずしも「虐待」という関係性でなくても、親から十分愛情を感じられなかったり、偏った支配関係があったり、何らかの不適切な生い立ちが存在します。


それは多かれ少なかれ誰の生い立ちにもあります。

そして、子ども時代からの心の問題が未解決なまま大人のなり、現在の生活に支障かでるほど苦しんでいる方々がたくさんいます。


苦しい家族関係に対し、今日1日乗りきれるかどうかも分からないほどギリギリで苦しんでいる方々がたくさんいます。


夫婦間の問題、親子関係、きょうだい関係、配偶者の親族関係…、あらゆる関係性で苦しんでいる方がいます。


繰り返しになりますが、家族関係に悩める方々にとっては、今日1日を乗り越えられないほど苦しいのかもしれないのです。


私は占い師としてカウンセラーとして、まず最初に行うことはクライアントさんの理解をどこまで深めるかーーから始めます。


そして、「家族の呪い」からいかに解放に向かっていくかなのですが、周囲だけでなくまずご本人も「家族の呪縛」から解き放たれなければいけません。


『家族だからって愛せなくてもいい』

『家族だからって、義務を果たせなくても罪悪感を感じなくていい』


占い師やカウンセラーだけでなく、身近な友達や知人に対してもこの言葉を伝えてあげたいですね。


クライアントへの理解が深まり、そして呪縛からの解放、次に大事なことは『過去への尊重』です。


どの方もどの方も、『過去』が尊重されなければならないと考えています。


よくお悩みの相談回答として、「過去は戻らないから忘れていこう」というのがありますが、「忘れよう」と指示されることは、その方自身を軽んじていることになります。


過去もその方の大事な一部だからです。


次回は『過去の尊重』についてお話しまします。


あなたに特別な特別な、幸あれ❣️