こんにちは、CHIHααRUです。

 

このブログでは、私がイタリアのオリーブオイルに出会い、その美味しさと品質に感動し、イタリアから輸入事業を始めることになったストーリーをご紹介します。

 

 

週末創業ってアリ!?

 

 

「うーん・・・」

 

ここ数日は、しばらくうめいている、もしくはうなってばかりいた。私の欠点のひとつ、優柔不断がフル稼働していた。

だけど、今はすっきりくっきりスカッとしている。

夜明けが来た。

 

あのイタリア語講座のテキストに図解で載っていた

5段階 瞬間復活するイタリア人のように。。

 

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わたしがワインやオリーブオイルを輸入して・・販売する?

わたしが?

「いやいや、無いでしょ」

「この人は何を言っているのだ」

 

前回の剣道部の集いでお会いして以来、10年以上ぶりの再会だったのに、無責任なことをおっしゃる方だ。

一瞬イラっとするが、すぐ面白い人だなと笑えてきた。

 

電車内では、あっけにとられて、もうそれ以上それについては聞く気力もなく、他の話題の雑談をして、連絡先の確認だけして電車を降りた。

そういえば電車の中で読みたいと思っていた、用意していた本があったのに!と思いながら。

 

 

 

「ワインを輸入して販売する」

 

自分の気に入ったもの、好きなワインを輸入して販売できる、なんて

何て素敵なことだろう。

こんなことが起こり得るとは、想像しなかった。

実際もっと発生する確率の低い“宝くじに高額当選する”という事よりも想像していなかった。

 

果たして今後、こんな機会がやってくるだろうか?

考えてみれば、面白そうだ。

仕事が面白そう!と思う日が来るなんて・・

 

このまま会社で特にやりたいことのない、目的のない自分がいまの会社で仕方なく働き続けても、この数年を同じように繰り返すだけになるのは簡単に想像できる。何の期待もワクワクもない。

そうだ、ワクワクだ。ワインを販売することに対して、未知なる恐怖はあるけれど、ワクワクがあるんだ。

 

急に根底で眠っていた色々な思いが、突然湧き出してくる。

 

これを仕事に出来て会社員を卒業できたら、

もう長距離通勤しなくていいんだ、早起きして夜遅くに帰って来なくていいんだ。

寝坊したら次の電車だと会社到着が約1時間後になるから、寝坊は絶対に出来ない恐怖から解放されるんだ。

冬、最寄り駅まで原付きで移動するとき、つま先がしもやけにならずに済むんだ。

台風や大雨のときに、運行するのか運転見合わせになるのかハラハラしなくていいんだ。

朝、学生達でギュウギュウ詰めの電車で、男子学生が振り向いたときのリュックアタックに痛い思いをしなくていいんだ。

夏、帰りの電車で、途中の停車駅でドカドカと乗り込んでくる部活帰りの男子学生たちの汗臭さに息を止めなくていいんだ。

 

あぁ、それは幸せ過ぎる。。

 

 

そして何より、幸せなことは、

自分が良いと思うもので、色んな人が気分よく・幸せを感じて頂けたら、わたし自身にとってどんなに幸せだろうかと思う。

コロナや自然災害で暗くなりがちの最近の世の中で、楽しいことがなかなか無いと思っている、特に女性たち、毎日の家事や仕事で疲れ切っている女性たちに、体に良くて地球にも優しいおいしいもので幸せを感じてもらえたら、どんなに素敵だろうかと思う。

 

色んな想いがグルグルするけど、もういいや。

自分の出来る範囲で一所懸命やってみたところで、力尽きたらそれはそれでいいと思う。

 

最近、話題になっていると思うが

お年寄りに聞いたアンケートで、人生で後悔していることはあるか?という質問に対して一番多かった回答が、

“チャレンジしなかったこと”だという。

 

人の目を気にして、自分の思うこと、やりたいことを我慢して何もしなかったこと

それが“後悔していること”で一番多い回答らしい。

 

せっかく生まれてきたのだから、やりたいことをやらないのはもったいないよね。

 

真剣に考えて、わたしはこれから進む道を決めた。

これから歳を取って、死に際に何を想うかはまだ分からないけど、

今回のチャレンジがどうなるにしても

「なんか楽しいことをしたなぁ」と最期に思いたい。

 

 

 

またまた久しぶりのコンタクトで、

イタリアのソムリエさんも、まさか私が輸入の仕事を始めるとは思ってはいなかったらしく非常にびっくりされていたが、「どのワイナリーからどんな商品を仕入れるかは、これから一緒に検討しましょう!」と言ってくださった。

 

そうだ、少しずつ頑張ろう。

 

そう決心したころ、気分転換に久々に行ってみたワインバーで、以前通ったワイン講座で知り合った知人と会った。

ワイン販売をやることを話してみると

そこでまた、わたしに驚愕の事実が知らされる。

 

 

「 それ免許が要るよ 」

 

 

(続く)