こんにちは、CHIHααRUです。

 

このブログでは、私がイタリアのオリーブオイルに出会い、その美味しさと品質に感動し、イタリアから輸入事業を始めることになったストーリーをご紹介します。

 

 

 

我が家にイタリアイタリアの風が吹く

 

 

「そうですね。ええ、好きですよ!」

 

オリーブオイルが好きか?と尋ねられての、わたし=外ズラ良し子さんの返答。

 

・・正直、オリーブオイルが好きかどうかなんて、特に考えたことなど無かった。

もちろん、オリーブオイルが何かは知っている。

年に2,3回ほど行くだろうか、イタリアンレストランに食事に行くとパンと一緒に出てくる黄色っぽい液体、

というくらいの印象しかなく、特に意識したことは無かった。

 

不意の質問に少し戸惑っていると、

そのイタリアのソムリエの方は最近、現地のレストランで感動するほど美味しいオリーブオイルに出会ったきっかけから、ワイン同様、イタリア各地の魅力的なオリーブオイルの開拓をはじめているのだという。

そしてワイン同様、とっておきのものを一緒に送ってくださる、とのこと。

「オリーブオイルはプレゼントしますよ!」

 

約一週間後、イタリアからワインとオリーブオイルが届いた。

 

期待していたワインは期待通り、いやもちろん期待以上の驚くべきおいしさだった。

どの位美味しかったかと聞かれると、

あまりのおいしさに一瞬時が止まり、グラスを傾けるのと同時に自分も一緒にのけぞり 桂三枝ばりにイスから転げ落ちそうになるくらい、美味しかった。

(・・・あぁ、私にもっと豊かな表現力があったら、もっと文章力があれば、どんなに良かっただろう。)

 

 

そして、オリーブオイル。

それはコロンとしたかわいいフォルムの小さめ瓶のボトルに入っていた。

小皿に少量出してみると、黄金色。少し緑がかって見えるだろうか。

前日に買って食べ残していた、私の大好きなハード系パンをディップして口に運ぶ。

 

 

透明な緑の風が吹いた気がした。

 

 

噛んで飲み込むと同時に、鼻から頭蓋骨全体にフワーっと何とも言えない香が広がる気がした。

 

 ”今まで食べていたものは、あれは何だったのか?”

 ”オイルだけど重くない、なんだか軽い?”

 

その後、イタリアのソムリエさんとまたコンタクトを取る。

送って頂いたことへの感謝、ワインもオリーブオイルも本当に本当に美味しかったことを伝える。

ソムリエさんも私の真なる反応に喜んでおられるようだ。

 

「ワイン、おいしかったです。今まで飲んだなかで一番美味しかったです、感動です!」

「オリーブオイルはちょっとびっくりしました、実は思っていたのとは全く違って・・何というか嬉しい誤算でした!」

この言葉の用い方が果たして正しかったのか疑問だが、とにかく私は興奮して話していた。

 

 

オリーブオイルは、正確には 

 “エキストラバージン・オリーブオイル”

 

 

ソムリエさんはワインもオリーブオイルもオーガニックを中心に扱っていて、最近は特にオリーブオイルにより力を注いでいるのだという。

「もしお知り合いでどなたかワインやオリーブオイルなど扱ってらっしゃる方がおられたら、いつでも生産者をご紹介できますよ」とのこと。

 

「そうですか、覚えておきますね!」 内心 ” ハイハイ " と適当に答える。

だってそんな知り合いはいないし、そのときは、そんなことを言われても全く気にもしていなかった。

 

 

そして特に気にしなかったソムリエのその言葉を、後から思い出すことになるとは全く思わなかった。

 

 

それからわたしは、ワインはもちろん “エキストラバージンオリーブオイル” にやみつきになる。

 

 

wine and olive oil and bread に対する画像結果

 

 

ある日、私が住んでいる場所よりもはるか都会の隣の県へ、電車で移動しようと向かった駅にてこれまた今回のキーパーソンの一人と出会う。

 

中学生のころ私は剣道部に所属していたが、その時の先輩と偶然、駅の切符受け取り自販機場所で出会う。

10年以上も会っていなくても、3年間放課後ほぼ毎日一緒にいたら、髪型が変わっていても、少々老けていたとしても、目が合えばすぐに分かるものなのだな。

 

挨拶を交わして目的地が同じ方向だと分かり、小1時間隣の席で談笑する。

剣道部の先輩は何人かいたが、偶然会ったのが、あまり気を使わないほうの先輩でよかった。

 

電車内の座席に座ると

先輩「ごめん、いまから遅い朝ごはん。失礼していい?」と先輩はベーカリーの袋をかばんから取り出す。

 

 私 「先輩、パンが好きなんですね?わたしもハード系パンが大好きなんですよ。」

   「で、最近そのハード系パンの素敵なお友を見つけたんですよ!!」

 

先輩「何それ?」

 

私 「エキストラバージン・オリーブオイルです」

  「ただのオリーブオイルじゃないですよ。エキストラでしかもバージンなんですよ!!」

 

先輩「いまどき、そんなの誰でも知っとるわい!」

 

私 「そしてオーガニックなんですよ、本場イタリアの」

 

先輩「へー、よさそうだね」

 

イタリアの素敵なソムリエさんとの出会いや、

これまでで最高のとても美味しいワインとオリーブオイルを味わった経緯を話す。

 

「良い方に出会ったね」と先輩。

私 「そうなんですよ」

 

先輩「“また送ってくださいっ”て注文するの?自分もお願いしようかなー」

 

私 「もちろんですよ。お願いすればまた手配して頂けると思います」

「とにかくすごい方なんですよ。色んなワイナリーとお友達だし、オリーブオイルもどんどん開拓して、自分の納得するものを極めているんだそうです。うらやましいですよね」「そういえば何だか、生産者をご紹介だって出来るって言ってました」「ちなみに先輩、お仕事は何されてるんですか?」

 

先輩「今の会社では資材取り扱い部門にいて、アジアなどからの買い付け手配とかしてる」

 

私 「そうですか!!めちゃめちゃ活躍されてるんですね、うらやましいです。私はずっと鈍行列車で長距離通勤してて本当にただ、会社と自宅を長距離移動してます。もう気持ちは限界かもしれないです」

 

先輩「そうなんだ、家の近くでいい仕事があればいいのにね」

 

私 「そうなんですよね、でも年齢制限もありますよね。。時が経つのはあっという間ですよね」

 

先輩「あぁ、それはあるよね。じゃあ自分で仕事初めてみたら?」

  「そのソムリエさんと仲良くなったんでしょ?自分で仕事として輸入してみたら?」

 

 

 

 

 

 

「・・・は?」

 

 

(続く)