以前、別サイトで書いたものなのであるが、

結局のところ人の耳は1度と5度が満足するのだろうと思う。

和音って何?不協和音って何?って考えてしまうのだが、
不協和音っていくら調べても、こういうものっていう定義が出て来ない。

現代音楽において7thは非常に頻繁に使用される音であり、それが含まれる音は和音としてみなされやすい。

しかしながら7th音は周波数比からすれば、根音に対し非常に溶け合いにくい音であり、対位法では応用音程と呼ばれ、基本音程とは別枠として捉えられている。

また3rd音というのも不思議な音である。
周波数比からすれば4度音のほうが溶け合いやすいはずではあるが、この音は根音に対する和音として殆ど使用されない。

根音に対し、3rd音、4度音をそれぞれ鳴らしてみると、やはり4度音で鳴らしたほうが、よりそれぞれが溶け合っているように感じる。

では何故この3rd、7thがもてはやされるのか?

そもそも4度音ってのは5度音に対して2度音になるので、和音として結びつけにくいのであろう。
4度音を使用すると根音には溶け合いやすいが、その5度音をないがしろにしてしまうのだろう。
そういう意味でも3rd音っていうのは便利なのであろう。
5度音に対しても、3度で和音が成立しているわけであり。

では7thはどうであろうか?
7thは根音に対し、非常に溶け合いにくい音であることは前述した通りではあるが、この音は3rd音には5度、5度音には3度となっている。
ということは7thを付け加えることにより、隣り合った2つの和音を重ね合わせた音になる。
よって濁ったような不安定な音を作り出すのであろう。

この2つの結論から現代のバンド音楽にあてはめてみる。
バンド内で和音を作り出す楽器はやはりギターとなってくる。

このギターと言う楽器、メジャー・マイナーコードを作り出してはいるが、最も多用されているコードでは、根音、3rd、5度が密集配分がされていないのである。

具体的にどのような音の配分になっているかであるが、そのコードの大部分は
1度、5度、8度、10度となっている。
つまるところ、1度、5度に付随する、高い音程の3rdなのである。
極端に言ってしまえば、パワーコードの発展形であり、ピアノ等で鳴らされる3和音とは異なったものなのである。

更に7thにおいても同じことが言え、
根音、5度、7thという配置になっており、7thは5度転調した際の3rd音となっているのである。
そして7thより高音程に3rd音が配置される。
この3rd音は、7thに対し4度音であり、完全和音として溶け合いやすい音となっている。
つまりはギターの7th音は基本的に低音程から1度→5度→3度→4度の順で展開されているのである。

これまでの分析から、いかに3rd音や7th音を強調していても、1度、5度の音程を基盤に作られている。
結局のところ人の耳は1度、5度に満足するのであろう。
そしてその強固な基盤があることにより、様々な和音やテンションノートを加えても、極端な違和感が生まれずにいるのであろう。


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