トラウマ解消セラピーOliveの✾なぉ✾です

【女性専門】

 



 

前回の『不安障害だった私がトラウマ解消セラピストになりました!㉔』はコチラひらめき電球

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父との確執、母への罪悪感…

 

担当のケースワーカーの方に相談して、もう施設に入居するしかないのだと諦めはついたけれど、

 

もう私の心はボロボロでした。

 

何が正解なのか、もう分からなくなっていました。

 

とにかく、1才の息子の育児と家事を必死にこなし、精神面が壊れないようにコントロールする毎日でした。

 

こんな時、母だったらどうするだろう

 

こんな時、母が居てくれたら何て元気づけてくれただろう

 

どうして、もっとお母さんに優しくできなかったんだろう

 

どうして、もっともっと幸せをあげられなかったんだろう

 

もっと、もっと、仲良くできたはずなのに

 

まだまだ、元気で一緒に居られると思ってたからだよ

 

まだまだ、伝えるチャンスなんていっぱいあると思ってたからだよ

 

 

 

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母は、61才で倒れました。

 

今まで、風邪を引いて寝込んだことが一度あっただけ。

 

腰は痛めやすかったけど、本当にいつも健康で元気な母でした。

 

まさか、こんな事になるなんて私達は予想もしていませんでしたネガティブ

 

これまで、どれだけ母に守られてきたのか思い知りました。

 

どれだけ大切な存在だったのかも…

 

私達のために何十年も必死に頑張ってくれた母に、

 

私達は、『施設に入居すること』を伝えなければいけません。

 

母は、毎日リハビリを頑張っていました。

 

一回目に倒れた時も、今回も、しっかり頑張っていました。

 

お母さんは何のために頑張ってる?

 

また家で暮らすためでしょ。

 

家族にできるだけ迷惑をかけたくないからでしょ。

 

まだ、諦めていないからでしょ。

 

母の心の中が痛いほど分かる私には、施設への入居は辛い決断でした。

 

 

 

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母に伝える日が、とうとうやって来ました。

 

朝から心も体も重く、逃げ出したい気持ちを必死にコントロールしながら病院へ向かいました。

 

病院の敷地内には、木に囲まれた散歩コースがあります霧

 

車椅子に乗った母を連れて、父と兄と私の家族4人で散歩に出かけました。

 

この散歩中に、母に伝えなくてはいけませんでした。

 

この頃の母は、記憶障害・言葉が出にくい・反応が少し遅いという症状はありましたが、まだ認知症も失語症も始まっていなかったので会話はできました。

 

重い足取りで、散歩コースを進み始めました。

 

誰も口を開かず、しばらく無言が続きました。

 

散歩コースの中間まで来ましたが、誰も話し始めません。

 

私は、ずっと下を向いていましたが父と兄へ目を向けました。

 

その表情から、どうしても言い出せないでいるのだと感じました無気力

 

父と兄がいるのですから、まさか私が母に話す役になるとは思っていなかったので、何も言葉を考えていませんでした。

 

このままでは、散歩の時間が終わってしまいます。

 

どうしよう…、猛反対していた私が母に伝えなきゃいけないの!?

 

それは、あまりにも酷すぎない!?私が言うの?

 

 

 

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でも、よく考えてみると

 

父が気の利いた言葉で伝えられるとも、その勇気があるとも思えません。

 

兄も優しい性格、言い出すのは辛いでしょう。

 

 

私が伝えるしかない…

 

 

そう覚悟を決め、泣いちゃダメ、泣いちゃダメ、泣き出したらきっと最後まで話せなくなる。

 

震える手をギュッと握りしめて、私は母へ話し始めました。

 

 

「お母さん、もうすぐ退院だね。」

 

「それでね、退院後のことを決めなきゃいけないんだけど。」

 

「お母さんは、この前のようにお父さんと家で暮らしたいって思う?」

 

 

母は、何か考えている表情で、何かを察したのだと思います。

 

 

「私達も、そのほうが良いと思っているんだけど、でも、お父さんは料理ができないじゃない?それで、スーパーで買ってきたお弁当が多かったり…。それは、今のお母さんの体には良くないよね。」

 

「お父さんは人のお世話も得意じゃないし、家事もできない。会話もあまりしてくれなくて、お母さんもかなりストレス溜まってたよね。」

 

「正直、お父さんにお母さんを任せるのは不安が多いんだ。」

 

「私も手伝いには行けるけど、赤ちゃんがいるから、いつでもパッとは動けないし、もし赤ちゃんが病気になったらお母さんのところには行けなくなる。」

 

「それで、それでね。みんなでどうしたら良いのか一生懸命考えたんだけど…。」

 

 

どうにか頭を振り絞って、正解かもわからない言葉を集めたけれど、やっぱり『施設』という言葉を口に出すのが辛かった私は、

 

 

「私の家に同居するっていう選択肢も考えたんだけど、後は…、プロの人にお願いする方法しかなくて…。お母さんの体のことを考えると、お父さんよりプロの人のほうが安心感もあったり…。」

 

 

母は、ずっと一点を見つめて聞いています。

 

 

「お母さんは、私の家に同居するのと、プロの人にお願いするのと、どっちが良いかな…。」

 

 

私はずるい、家族想いの母が迷惑をかけまいと同居を選ぶことはないって何となく考えながら質問している。

 

ハッキリ言えないから、母に選ばせようとしているんだ…。

 

母に目を向けると、考えている表情で何も言葉が出てこない。

 

こんなこと、簡単に決められるわけがないよね。

 

 

 

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私達は、散歩をやめて病院へ向かって歩き始めました。

 

あと少しで病院の入り口に着くところで、ずっと黙っていた母が口を開きました。

 

 

「お母さんは、大丈夫だよ。なおの家にはお世話にならなくて大丈夫。」

 

 

母が、施設に行くと決めた言葉でした。

 

私は、身体全体が震えて涙を必死にこらえるのが精一杯で、返事ができませんでした。

 

それまで一言も話さなかった父が、何か母に話していたけど何も覚えていません。

 

私達は、病院のロビーで担当の相談員の方が来るのを無言で待っていました。

 

そこで、車椅子に座った母が私を見つめていることに気づき、私も目を合わせました。

 

すると、母が小さな声で

 

 

「ごめんねぇ…。」

 

 

と、私に言ったのです。

 

 

「どうして、お母さんが謝るのぉ~」

 

 

その瞬間に、ずっとずっと我慢していた涙が溢れ出し、人目も気にせず泣き出してしまいました。

 

優しい母は、全部わかっていたのだと思います。

 

私が頑張って母に伝えたことも、私の本当の気持ちも。

 

 

 

謝らなきゃいけないのは、私たち

 

私たちを産んでくれて

 

私たちをずっと愛情いっぱい育ててくれた

 

私が嬉しいときも辛いときも、いつも隣にいてくれた

 

いつも「大丈夫だよ!」って励ましてくれた

 

私が不安障害で苦しんだ時も

 

一緒に頑張って支えてくれた

 

 

「大丈夫!家族が倒れたら家族が支える、当たり前の事なんだよ。だから、なおは何も心配しなくて良い。」

 

 

あの日の、その言葉にどれだけ救われたか。

 

私も、同じようにしてあげたかった。

 

私もお母さんを支えてあげたかった。

 

お父さんを頑張って説得したけどダメだった。

 

お母さんに、本当のことを全部伝えたいよ。

 

倒れて、障害が残って、それだけでも耐えられない辛さを抱えてるのに、

 

それなのに、もっと辛い思いをさせてしまった。

 

この時の母への思いと罪悪感は、私の大きな大きなトラウマとなりましたネガティブ

 

 

 

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次回、『不安障害だった私がトラウマ解消セラピストになりました!㉖』に続きます🌱

 

 

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