
¥924
Amazon.co.jp
零戦パイロットとして、第二次世界大戦で数々の空戦を生き抜いた著者の実話。
戦争の是非善悪は別として、この著者は戦闘機乗りとして日夜血のにじむような努力をしてきました。
そんな著者は、敵と渡り合う苦しさよりも、自分に打ち勝つ事のほうがずっと苦しかったと言っています。
僕は、著者があとがきで、
「普通の人間が生まれてから死ぬまでの期間に、持って生まれた能力の何パーセント位を使って、この世を去っていくのだろうか。恐らく30%位ではないだろうか-」
と書いてあるのを読んで、恐らく自分は10%前後、息子にいたっては5%未満ではないかという推測に行きつきました。
敵もいない整備された道路で、車をぶつけまくる息子。
もし息子がパイロットだったら、離陸する前に墜落してしまうのではないでしょうか・・・
そんな事を考えたとき、僕は消費税程度の能力しか使わずに生きて行ける今の平和な世の中に感謝せずにはいられませんでした。
この著者は自ら志願してパイロットになりましたが、この物語は決して戦争を賛美するものではなく、また武勇伝や自慢話でもありません。ただそこには、著者が経験したことが生生しく描かれていて、時には目を覆いたくなるシーンが何度も出てきました。
僕は娘が原チャリでフラフラ走っていても撃ち落とされない、息子が安心して電柱に愛車をぶつけられる今の平和な時代の背景にはこうした時代があったこと、そしてこうした時代を生きた人達が自分達の命と引き換えに残して行ってくれた平和という宝物を、今を生きる僕達がしっかり守って後世に残して行かなきゃいけないんだなぁと思いました。