その見事なまでのスルーの仕方に僕もすっかり「父の日」であることを忘れ、夕飯には自ら「アボガトスパゲッティ」を作りました。

どうです?完全に子供達に無視された父親が作る哀愁たっぷりのスパゲティ。口の中にふんわり広がる甘く切ない感触は、子供達に無視されている父親にしか出せない悲しいオヤジのバイブレーションなのです。
僕はこのスパゲティを作る時に、初めてアボガドの本当の姿を見ました。
アボガド大好きな僕ですが、まさかスーパーでアボガドがああいう形で売られているとは夢にも思わなかったのです!!

普段見るちび黒おばさんにさばかれた後のアボガドちゃんとのあまりの違い振りに、僕はアボガド売り場の目の前でスーパーの店員に「すいません、アボガドってどこにありますか?」と聞いてしまった程です。
そうです!!僕はアボガドちゃんをキウイだと思って何度もアボガド売り場をスルーしていたのです。
ごめんね!アボガドちゃん、僕は君の事をニュージーランドの飛べない鳥と勘違いしていたよ。

そして僕はこの「アボガド キウイ事件」を通して、家の子供達が何故「父の日」を何事もなくスルーしているのかがわかったのです。
子供達は二人とも僕が父親だということに気づいていなかったのですね!
24時間脳の回転がアイドリング以上に上がらない息子は、きっと家に見知らぬオジサンが寝泊まりしていても全然気にならないでしょうし、娘には僕は汚い塊のような物としか映っていないのでしょう。
それじゃあ仕方ありませんね!
僕はいつか息子が、いとことおじさんの区別がつくようになり、娘が僕の事を生き物だと気が付いてくれた時に、そっと自分が父親であることを告げたいと思います。