私は食べたいと思ったらどんな店でも一人で入る。

急にどうしてもラーメンが食べたくなれば

環八をひたすら自転車で走っておいしいラーメン屋さんを

見つける。友達は私のことを食いしん坊と呼ぶ。


昨日はどうしても牛タンご飯が食べたくなり、

近所の店に行こうと思った。でも少し躊躇した。

何故なら地元の店は、会いたくない人に会う確立が高いから。

一人でさっさと食べたいときに、そう仲良くもない

知り合いに会うといささか面倒になる。

人嫌い?


でも牛タンの誘惑には勝てず、少し遅めの時間に行った。

店に入ったとたん、ありゃま~と思った。

案の定子供の小学校のお母様たちが5人で店にいた。

でももう入ってしまったので出て行くのも変だし

会釈をして席についた。

もうその人たちは食事が終わりコーヒーを前に

おしゃべりしている様子なので、そろそろ出て行くかなと思った。

がしかし、そんなに甘くなかった。

「一人じゃ寂しいでしょ~こっちおいでよ」

(いいのいいの、気を遣わないで)

「おいでよ~(4人いっせいに)」

(・・・・・・・あきらめるか)

そして仕方なく席を移動した。もちろん食べてないのは

私だけなので、そこに牛タンご飯が来る。

私「もう食べ終わったんでしょ。私食べられるところ見られると

キンチョーするからやっぱり席戻るよ」ものすごい勇気を出して

言ったのに・・・

「見ない、見ない。食べ終わるまでちゃんと待っててあげるから」って。

あの~待っててなんて全然頼んでないんですけど。

結局「一人でこういう店に入れるなんてすごい度胸だよね~」とか

言われながら愛想笑いをして食べた牛タンご飯は

ほろ苦い味でした。


教訓。地元の店には一人で行くのはよそう。