さっき同居人Bに「暗いところで本を読んじゃだめだよ。」と注意した。


そして思い出した。昔私が母に言われていた事だ。


「目が悪くなるよ、電気つけなさい。」


何度も何度も言われた。もううんざりするくらい。


でもその頃目がとても良かった私は、うんざりしながらも


母の言葉に従った。そしてそのまま目はずっと良いまま過ごした。


今でも薄暗いところでは本を読まない。目が悪くなるから。


でも、ふと思った。「私、もう目は悪いんだった・・・」


この年になって、少しくらい暗いところで本を読んだって


もう良い視力は戻ってこないんだ。


「早く寝なさい。10時過ぎて寝ると背が伸びないよ。」


今は10時になんて寝られないけど、心の中では


「早く寝ないと、背が伸びないんだった・・・」と


思ってる自分がいる。もう背なんか絶対伸びないのに。


私の言葉は同居人たちにどれくらい、染み込んでいるんだろう。


同居人たちも大人になったら私が言った言葉を


覚えていてくれるんだろうか。


私はちゃんと心を込めて二人に話しかけているだろうか。


忙しさにかまけて、上の空のような返事をしてるんじゃないか。


少し反省し、昔を思い出してせつない気分になった。


お母さん、ずっと元気でいてください。