酔っ払いは嫌い。


自分が飲んでた頃は


ただただ楽しかった。


でも自分がそういう場から


離れてしまった今、


もうあの人たちの気持ちが


わかってあげられなくなった。


実家が飲み屋だった。


18の頃頻繁に手伝わされた。


お客はみんな中年のおじさんだった。


デュエットに誘ってきて


肩を組むおやじ、下ネタばかりの毎日。


黙々と皿を洗ってた。


さぞかし無愛想な娘だっただろう。


そんな中でも紳士的に静かに飲む


お客にはすごく親切にした。


その人とばっかりしゃべってた。


自分の母親が下ネタおやじと


肩を組んで楽しそうに歌ってるのを


見るのはもっとイヤだった。


手伝って半年くらいたったころ


母に「もう来なくていい」と言われた。


忙しそうだから手伝ったのに


そんな言い方・・・と腹がたった。


今ならわかる。


経営者として私のような従業員は


もっとも飲み屋に適していなかったのだと。


生理的に酔っ払いが嫌いになったのは


きっとあの頃のトラウマ。


自分が飲みたいときに飲んで、


気持ちよくなる飲み方がいい。


つきあいだからしょうがないという


セリフ、もう聞き飽きた。