ニートの恋
「ニートの恋ー3ー」
ニートだって風邪を引く。
人間だもん。
本屋には行けなかった。
ベッドに横になりながら、ゆらゆらと浅い眠りの川を漂う。
こんな時は、大抵、自分の生きている意味だとか価値だとか、そんな思考が頭を支配する。
眠りの川が、永遠の眠りの川につながっていないかな。
私のちっぽけな魂なんて、川の果てまでたどり着けないかも知れないけど。
ご飯を食べること
息をすること
眠ること
ニートになった、はじめの1ヶ月は
自分の行為全てに罪悪感を持った。
「働かざる者食うべからず」
この言葉が一番重く、一時期は拒食症に近い状態までになった。
でも。
私はニートになって初めて、親の愛を知った。
今まで通り過ぎてきた、親の愛情を、全身で感じた。
食べなくなった私を、母は本気で怒った。
あんたが死のうと思ってるなら、ひっぱたくよ。
そう言って、有無をいわさずご飯をたべさせた。
ああ、私、必要とされてるんだなぁ。
ニートだけど。
ニートになって良かったとは思わないけど、
親の、無条件の、溢れんばかりの
愛の気持ちに気付けたことは、
ニートになって一番の収穫だった。
やっぱり、川の果てまでは行けそうに無い。
今の私は、親の愛と、恋心で満たされている。
今まで受けてきた愛情をちゃんと返さなきゃ。
私を動かしてくれた、素晴らしい恋に感謝しなきゃ。
私は、微熱でけだるい体をゆっくりと起こした。
なんとなく、あの浅い眠りの川から、抜け出したい気分だった。
★解説★
ニートが風邪をひくとこうなるかも。
辛いだろうな~。
早く彼女に恋の進展が来ないかな!
ニートだって風邪を引く。
人間だもん。
本屋には行けなかった。
ベッドに横になりながら、ゆらゆらと浅い眠りの川を漂う。
こんな時は、大抵、自分の生きている意味だとか価値だとか、そんな思考が頭を支配する。
眠りの川が、永遠の眠りの川につながっていないかな。
私のちっぽけな魂なんて、川の果てまでたどり着けないかも知れないけど。
ご飯を食べること
息をすること
眠ること
ニートになった、はじめの1ヶ月は
自分の行為全てに罪悪感を持った。
「働かざる者食うべからず」
この言葉が一番重く、一時期は拒食症に近い状態までになった。
でも。
私はニートになって初めて、親の愛を知った。
今まで通り過ぎてきた、親の愛情を、全身で感じた。
食べなくなった私を、母は本気で怒った。
あんたが死のうと思ってるなら、ひっぱたくよ。
そう言って、有無をいわさずご飯をたべさせた。
ああ、私、必要とされてるんだなぁ。
ニートだけど。
ニートになって良かったとは思わないけど、
親の、無条件の、溢れんばかりの
愛の気持ちに気付けたことは、
ニートになって一番の収穫だった。
やっぱり、川の果てまでは行けそうに無い。
今の私は、親の愛と、恋心で満たされている。
今まで受けてきた愛情をちゃんと返さなきゃ。
私を動かしてくれた、素晴らしい恋に感謝しなきゃ。
私は、微熱でけだるい体をゆっくりと起こした。
なんとなく、あの浅い眠りの川から、抜け出したい気分だった。
★解説★
ニートが風邪をひくとこうなるかも。
辛いだろうな~。
早く彼女に恋の進展が来ないかな!