9月22日 金曜日

 休日。だが、午前中にボランティア仕事の引渡があるので、だらだらしていられない。


 引渡の後、喫茶店で総合問題。水曜にやったばかりだというのに、あれこれ忘れている。昨日、ちょっと飲んだしね。いやいや薬程度だぞ。

 喫茶店を出ると、雨が降り始めていた。もう一軒行って、止むのを待つ。傘はあるんだが。

 今日の読書感想文は、「ばるぼら」。

 主人公は、作家の美倉洋介。彼はある夜新宿で、しゃがみこんでいる薄汚いフーテンの女を自分のマンションに連れて帰る。そそられたからではなく、人として、同情したからだった。

 彼女はばるぼらと言った。酒が大好きである。美倉はなぜこんな子をいさせるのかわからなかった。

 美倉はそこそこ売れていた。女たちも寄ってくるが、実は彼は変態性欲があり、それがバレたらお終いになるので、恋人はいない。

 第1回目で、美倉はデパートの売り子に恋をするが、それはマネキンだった。ん?彼の変態性欲って、もしかして、今でいう、ヲタク?現実の女が怖い?手塚さんはもしや……など想像して楽しむ。しかし、自分が恋をしていたのはマネキンだったと気づいて、美倉は正気に戻る。変態の自覚がないですね。

 第2回目では、犬に恋をする。でも、恋をしているときは、美倉は、ちゃんと人間の女に恋をしていると思い込んでいるので、変態とはちょっと違うよねえ。手塚氏は、ストレスをどうにかしたかったのだろうか。元ネタは、「ホフマン物語」だそうだが、それは私は知らない。猟奇と幻想、怪奇のオペラだそう。

 ばるぼらの正体は、魔女らしい。ある回で、セクシーな女に化ける。そして美倉とエッチする。美人でなきゃエッチできないのか、美倉は。回が進むが、美倉の異常性はあまり出てこない。手塚さん、ちゃんとしたプロット立てずに始めたと思われる。

 ブードゥー教だかの儀式により、美倉とばるぼらの結婚式が行われる。美倉側からは、知り合い一人しか参加させられない。マリファナが漂う。そこに警察がやってきて、ばるぼらたちは消えてしまい、美倉はつかまって、作家生命もどんどんあやうくなる。

 美倉は落ちぶれてしまう。ばるぼらは魔女母に記憶を消されてしばらく出てこない。美倉はプー状態になる。ひどいエンディングだ。たくさん仕事する人だから仕方ないとは思いますが。

 つくづくブラックジャックは名作だ。今、7巻目。

●ブラックジャックは、黒男という名前である。
●子供のとき皮膚の移植をしなきゃならなくて、黒人とのハーフの子が皮膚を提供してくれたのが、あの青いとこ。そのハーフの子は、原発反対運動に参加し、某国でテロにあい、死んでしまう。
●黒男の父は、母と黒男を捨て、女と逃げた。その後、その女を手術して欲しいと、ブラックジャックの前に現れる父。黒男は、女の顔を母そっくりにしてあげた。(嫌なガキだね)
●医大生のとき、恋した女がガンで、子宮を全部取り、男になってしまった。手術直前のキスシーン。

 と、これがここまでのブラックジャックの秘密。ときどき出てくるのがいいね。何度も書くが、なぜもっと続けてくれなかったのでしょうか。秋田書店の担当編集、バカよねえ。手塚巨匠のワガママだろうけど。